チャーリーとの旅

4.00
  • (15)
  • (21)
  • (13)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 151
レビュー : 25
ぎんこさん 2015年読んだ本   読み終わった 

「エデンの東」などで有名なスタインベックが、58歳で愛犬とともにトラックでアメリカ一周の旅をします。その時の体験を書いた作品が本書です。スタインベックは享年66。この旅から10年足らずの間に亡くなってます。

元々旅好きで、様々な旅を楽しんでいるスタインベックは、今回も突如アメリカをもっと知りたいと思い立ち、旅の準備を始めます。ピックアップトレーラーに住居スペースをつけ、荷物を積み込み、念入りに旅の準備をしてから出発。フランス生まれの愛犬チャーリー(本名シャルル)を伴った旅の描写はさすが作家、機知に富んだ文章は面白いし楽しめます。
旅といっても、トレーラーパークに泊まったりモーテルも利用するし、過酷な旅ではありません。奥さんも途中で来てもらって豪華なホテルに泊まったり、南部の富豪の家に奥さんとともに呼ばれたりします。しかし途中でタイヤがパンクした時は、凶悪犯のような顔をしたガソリンスタンドの店主に親切にしてもらい、感謝しまくったりもしています。
作家ということを除けば、ごく普通の旅なれたおじさんぐらいな感じです。
しかし作家であり「アメリカとアメリカ人」などアメリカ人論を書いているスタインベックなだけあって、通りすがりの人々との会話や風景から様々なことを思索します。
最後にスタインベックが体験する「チアリーダーズ事件」では、アメリカが50年以上前に体験した人種差別の問題について語られていて、日本人としては興味深い部分です。
旅文学としての面白さは十分にありますが、やはりスタインベックの著作をどれか読んでおいた方がいいと思います。

レビュー投稿日
2015年3月8日
読了日
2015年3月8日
本棚登録日
2015年3月8日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『チャーリーとの旅』のレビューをもっとみる

『チャーリーとの旅』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。
ツイートする