国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて (新潮文庫)

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本棚登録 : 1744
レビュー : 210
著者 :
ドラソルさん 政治・経済   読み終わった 

著者はロシア関係の外交官だった佐藤優。
今、ロシアのプーチン大統領と安倍首相の会談が話題になってる中、この本を読んだ。

田中真紀子に「外務省のラスプーチン」といわれて、鈴木宗男と共に国策捜査されて512日間に拘置された人。

つい先日、冤罪の恐ろしさを描いた『殺人犯はそこにいる』を読んだのだけど、これはある意味冤罪よりも恐ろしい国策捜査の話。
冤罪は助かる可能性もあるけど、国策操作は著者が「地獄の双六」と証するように、最初から逮捕することが目的なので絶対に助からない。

それでも獄中で著者はインテリジェンス(諜報活動家)として、取調べの検察官と虚虚実実の駆け引きをするのだけど、基本的には負け戦の撤退戦。
最終的に本丸の鈴木宗男も逮捕され、彼自身も刑を執行されるのだけど、インテリジェンスの矜持は最後まで守ります。
「刑に執行猶予はあるけど、インテリジェンスの違反に期限はない」というのが印象的だった。

レビュー投稿日
2016年12月18日
読了日
2016年12月16日
本棚登録日
2016年12月18日
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