ひざまずいて足をお舐め (新潮文庫)

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本棚登録 : 1300
レビュー : 104
著者 :
GMNTさん 小説   読み終わった 

以前読んだ『僕は勉強ができない』の方が読みやすかったけど、好きなのは『ひざまずいて〜』の方。

SM嬢の話で、山田詠美の自伝的小説らしいけど、それはただの枠組みというか舞台装置のようなもので、内容は『僕は勉強ができない』と共通してる。
『放課後の音符(キイノート)』や『僕は勉強ができない』が高校時代の山田詠美なら、『ひざまずいて〜』はその後という感じ。
社会通念や常識とされてるもの、あるいは「世間」というものがもつ上っ面の気持ち悪さ、仮面のようなものに対して、「本当にそれは正しく美しいことなのか?」と、作者の目を通して語ってます。読み手側のパラダイムシフトを促すちゅうかさ。
だから、山田詠美とかは若いうちに読んだ方が絶対に良いと思う。

そう、たぶん「美しいか否か」ということなんだと思う。山田詠美の言葉で言うと「上等」なのかな。

『ひざまずいて〜』の方が好きなのは、こちらの方が作品づくりについて語ってるから。作品が褒められること、また嫉妬すること。
自分が映画や本を読むのは、そこからヒントのようなもの、火種のようなものを拾いたいからなんです。
映画で言うと、ハリウッド内幕もの…はまたちょっと違うけど、監督の描きたいものが枯渇してっていう話のフェリーニの『8 1/2』とか、あまり良い例えのが思いつかないけど、ものづくりに対してどうやっているのか?というものを観たり読んだりしたいのです。そしてそういうものが面白い。

レビュー投稿日
2016年7月12日
読了日
2016年7月6日
本棚登録日
2014年10月10日
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