SFのビッグ3といえば、ハインライン、アシモフ、クラークだけど、ついで有名なのは誰かなーと考えた場合、やっぱりレイ・ブラッドベリなのかなと。
ブラッドベリと言えば他に『華氏451度』とか、ゴジラの元になった『原子怪獣現わる』の原作やらもですが、とりあえず『火星年代記』。
ビッグ3と違ってブラッドベリはハードSFじゃないのね!とまずびっくり。ハードじゃないから読みやすい。要するにファンタジー、おとぎ話。
短編の集まりでひとつの『年代記』、クロニクルになってる構成は今読んでも面白い。序盤のシニカルさも。
以前読んだ『フェッセンデンの宇宙』と併せて、SFは難しそうだからーって敬遠されてる方にはおすすめ。
登場人物が、もうちょっと全体を通して繋がってきたりするともっと面白かったかなと。あと、火星人の種類、パターン多すぎ。それと、ハードじゃないから読みやすいけど、逆にハードじゃないから拍子抜けする点も。
一番好きな話はやっぱり『月は今でも明るいが』ですね。で、ちゃんとこれはのちの話でフォローされているし。
それと、追加収録された『火の玉』もよかったし、『第二のアッシャー邸』は『華氏451度』と共通するテーマで面白かった。
今回、たまたま同時に聴いてた音楽は、Shing02の『星の王子様』でした。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2016年9月3日
- 読了日 : 2016年8月30日
- 本棚登録日 : 2016年8月25日
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