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そして誰もいなくなる 改版 (中公文庫 い 74-7)
- 今邑彩
- 中央公論新社 / 2010年4月1日発売
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文章は今読むと時代を感じるところはあるけどとても読みやすく、内容も学園、見立て殺人など結構好物なので、ほぼ一気読みしてしまった。
後半くるくる変わる展開でなかなか面白かったが、最後にいろいろ詰め込んだなあとも感じた。
登場人物もあまり印象に残らなかったかな。
この作者は初めて読んだが、なかなか面白かったので別の作品も読んでみよう。
2016年8月15日
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雪の断章 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M さ 4-4)
- 佐々木丸美
- 東京創元社 / 2008年12月21日発売
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本屋で徹夜本というPOPを見て購入。この作者は初めて。
ずいぶん前の作品だけど、今読んでもなかなか面白かった。
徹夜本とまではいかなかったが文章が綺麗で読みやすく、映し出される情景が美しく感じたのでじっくり読んでその雰囲気を味わうほうがいいかも。
内容も殺人事件は起きるがミステリー要素は薄く、人間ドラマ・成長物語・恋愛小説的なところが作品に合っていてよかった。
ただ他の人も書いているが、自分も飛鳥のわがままさがあまり好きではなかった。そこが残念かな。
機会があれば他の作品も読んでみたい。
2016年7月7日
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松谷警部と目黒の雨 (創元推理文庫)
- 平石貴樹
- 東京創元社 / 2013年9月29日発売
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本格ミステリベスト10でみつけて気になり購入。
犯人探しの部分はなかなかだが、登場人物や雰囲気は良くも悪くも地味なかんじ。
犯行動機なども個人的にはあまりしっくりこなかった。
これは好みがわかれるところかな。
2016年1月9日
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四畳半神話大系 (角川文庫 も 19-1)
- 森見登美彦
- 角川書店 / 2008年3月25日発売
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森見作品らしい少し不思議な作品。ジャンルはSF…かな?
物語はパラレルワールド的になっていて4つのサークルの何れかを選んだ場合のそれぞれの展開が楽しい。
第一話では?な内容も話が進むにつれて面白くなり、各話の同じ場面では思わずニヤリ。そして最終話の最後が鮮やか。小津とはいいコンビだよ。ホント。
しかし阿呆な大学生活だけど楽しそうだなあ。
アニメも気になるのでいつか観てみよう。
2016年1月2日
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○○○○○○○○殺人事件 (講談社ノベルス)
- 早坂吝
- 講談社 / 2014年9月4日発売
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前代未聞のタイトル当てミステリというのが気になり購入。
これは・・・紛れもなくバカミス。
当然詳しくは書けないが、いろんな意味でくだらない。
登場人物もトリックもこのノリも個人的にはあんまりだったけど、気楽に読める作品。とりあえず映像化は無理です。
あと自分も主題歌当ては分かりません。誰か解決編プリーズ。
2015年12月30日
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午後からはワニ日和 (文春文庫 に 19-1)
- 似鳥鶏
- 文藝春秋 / 2012年3月9日発売
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まずは当たり前だが動物好きの人におすすめします。
これも最初はほのぼの動物小説だと思って読んでみたら結構ミステリでした。
事件も最初は軽いノリかと思っていたら結末は少し重めな感じでなかなか。
そして登場する動物園の職員さん達が個性的で面白い。
読んでると動物園の飼育員になりたくなります。自分ならどの動物を担当してみたいかなあ。
とりあえず次作も読んでみよう。
2015年12月26日
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リカーシブル (新潮文庫)
- 米澤穂信
- 新潮社 / 2015年6月26日発売
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最初は青春小説だと思って気楽に読み始めたらだんだんと怖い話に。
そして謎が終盤につれて解けていく展開はなかなか読み応えあり。
ハルカは最初あまり好きではなかったが、話が進むにつれ少しずつ感情移入していった。
父親からの封書とママとの会話の件のあたりはかなり切ない気分にさせられたが、最後のサトルの台詞で少しだけ救われた気分。
この先のことを考えると辛いが、二人とも逞しく成長してほしいと願う。
2015年12月20日
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獣の奏者 4完結編 (講談社文庫)
- 上橋菜穂子
- 講談社 / 2012年8月10日発売
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2015年9月14日
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獣の奏者 3探求編 (講談社文庫)
- 上橋菜穂子
- 講談社 / 2012年8月10日発売
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購入から長らくしてやっと読了。
前作から11年後ということで、若かりしエリンの話が好きだったのでなかなか読む気が起きなかった。けれど、読み始めたら思わず一気読み。なんだ面白いではないか。単なる後日談だと思ってた自分は間違いでした。すいません。
物語は闘蛇の死の謎から思わぬ展開へ。そしてエリンの意思や一家の平和な日々をも引き裂くように押しせまる現実。いったいこれからどうなっていくのか。
泣いても笑っても次作で最後。エリン達がまた穏やかに暮らせる日を願いながら完結編を読みます。
2015年9月4日
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それからはス-プのことばかり考えて暮らした (中公文庫 よ 39-1)
- 吉田篤弘
- 中央公論新社 / 2009年9月25日発売
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これもタイトルに惹かれて購入。まさか三部作の二作目だったとは・・・
とにかくゆっくりのんびりとした雰囲気が心地よく、登場人物もオーリィ君をはじめみんないい感じ。
物語も面白いが、この雰囲気に惹き込まれてどんどん読み進んでしまった。
自分もトロワのサンドイッチとスープ飲みながら、月舟シネマでのんびり映画を見たいなあ。
そんな心温まるお話でした。癒された。
とりあえず「つむじ風~」読もう。
2015年8月23日
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人質の朗読会 (中公文庫 お 51-6)
- 小川洋子
- 中央公論新社 / 2014年2月22日発売
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TV番組でたまたま背表紙を見つけてタイトルが気になり購入。
全員亡くなっているという前提で語られた八つの物語は、どれも情景が目に浮かぶような日常のささいな出来事だけど、一つ一つが語り手の生きていた日常だったんだろうなと思うと暖かくもあり悲しくもあり。
そして各話の最後に書かれた語り手の年齢、職業、参加理由などがさらに切なくさせる。
どの話も印象深いが、個人的にはビスケット、ヤマネ、槍投げの話が印象に残った。
いったい自分ならどういう話を語るんだろう。
2015年8月16日
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ヴァン・ショーをあなたに (創元推理文庫)
- 近藤史恵
- 東京創元社 / 2015年2月27日発売
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ビストロ・パ・マルの続編。今回は三舟シェフの恋愛?話や修行時代の話などシェフ個人の物語がなかなか興味深く、ほんの少し三舟シェフが近くなった感じがしてちょっと嬉しい。あと志村さんが猫好きなのもちょっと嬉しい。そしてやはり今回も読み終わると登場したおいしそうな料理が食べたくなります。ちなみにブイヤベースとヴァン・ショーの話がお気に入り。
2015年8月12日
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七王国の玉座 5 (ハヤカワ文庫 SF マ 8-105 氷と炎の歌 1)
- ジョージ・R.R.マーティン
- 早川書房 / 2006年9月1日発売
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第一部の最終巻。
いろいろあったが物語の準備がやっと整ったというかんじ。
これから いったいどうなるのか。
個人的にはロブとデーナリスの今後が気になる。
こりゃあ第二部以降も楽しみが尽きないねえ。
2015年4月6日
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七王国の玉座 4 (ハヤカワ文庫 SF マ 8-104 氷と炎の歌 1)
- ジョージ・R.R.マーティン
- 早川書房 / 2006年8月1日発売
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第一部の5分の4。ついに物語は戦乱の世へ。
どうするスターク。どうなる七王国。
そして第一部最終巻へ。
2014年12月21日
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七王国の玉座 3 (ハヤカワ文庫 SF マ 8-103 氷と炎の歌 1)
- ジョージ・R.R.マーティン
- 早川書房 / 2006年7月1日発売
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第一部の5分の3。物語も中盤に入り色々と話が動き出してきた。今回はティリオンがいい味出してる。
2014年11月20日
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七王国の玉座 2 (ハヤカワ文庫 SF マ 8-102 氷と炎の歌 1)
- ジョージ・R.R.マーティン
- 早川書房 / 2006年6月1日発売
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第一部の5分の2。物語が少しずつ進み、ますます面白くなってきた。
登場人物の視点切り替わりがまた絶妙なタイミングでニクい。
個人的にはジョンとデーナリスの章がいいかんじ。エダードも気になる。
2014年11月6日
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七王国の玉座 1 (ハヤカワ文庫 SF マ 8-101 氷と炎の歌 1)
- ジョージ・R.R.マーティン
- 早川書房 / 2006年5月1日発売
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ドラマ視聴前に原作をと思い再読。
実はずいぶん前に購入し挫折したままでした。
登場人物の名前やら関連やらが複雑で視点もどんどん変わるので最初は取っ付き辛いが、その辺がすっきりするとかなり面白い。
まだ第一部の5分の1なので壮大な物語の序盤も序盤だがこれからどうなっていくのか。
次巻以降がめちゃ気になる~!
2014年10月30日
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ペンギン・ハイウェイ (角川文庫)
- 森見登美彦
- 角川書店(角川グループパブリッシング) / 2012年11月25日発売
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ペンギン好きなので、森見作品はこの本から読もうと思っていました。
物語は最初とっつきにくく感じたけど、読み進むにつれ少し不思議で懐かしい雰囲気がとても居心地よく、気付いたらどっぷりとはまっていた。そして最後の2行で思わずホロリ。少年よ、男だな。
アオヤマ君をはじめ子供たちももちろん素敵だが、お姉さんやアオヤマ君の両親など大人たちがとても素敵で、自分もこういう大人になりたいなと思ったり。
ふとまた読み返したくなる、そんな気分になった作品でした。
2014年10月22日
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儚い羊たちの祝宴 (新潮文庫)
- 米澤穂信
- 新潮社 / 2011年6月26日発売
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古典部や小市民シリーズとは違い、本作はダークな内容。 暗い。グロい。儚い。正直この感じ、嫌いじゃないです。 だんだん怖い方にいくんだろうなあと思いつつ読み進んでいく感じ、嫌いじゃないです。 そして結末に味わうゾクゾク感とニヤリ感、嫌いじゃないです。 表題作の結末があれで終わってよかったような気になるような。
2014年10月16日
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闇の喇叭 (講談社文庫)
- 有栖川有栖
- 講談社 / 2014年7月15日発売
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作者の新シリーズということで気になってました。
探偵行為を禁止された日本という設定からなる世界観はなかなか面白いが、事件の内容やトリックについてはグッとくる感じではなかった。
最後は気持ちのいい結末ではなく、いろいろモヤモヤしているが、そこはシリーズ一作目ということで、今後のソラの活躍とその辺の成り行きに期待しながら次作以降を読みたいと思う。
個人的にはソラと父の日常や友達3人のやり取りをもう少し見たかったなあ。
2014年10月12日
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生存者ゼロ (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)
- 安生正
- 宝島社 / 2014年2月6日発売
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帯のコメントが気になり購入。
ミステリーというよりはパニックもの。
確かに先に読み進めたくなる感じは楽しめたが、正体が判明したあたりからなんとなく現実味が薄くなった気がする。キモイけど。
それと終盤はちょっと急ぎ足で収束してしまったのが少し残念かな。
自分も最後がいまいちよくわからなかったです。
ちなみに映像化は遠慮しときます。
2014年10月8日
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タルト・タタンの夢 (創元推理文庫)
- 近藤史恵
- 東京創元社 / 2014年4月27日発売
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まずビストロという響きが自分は好きです。 物語はミステリというより小さなビストロの日常といったかんじで読みやすい。 個人的にはガレット・デ・ロワやチョコレートの話がお気に入り。 出てくる料理はどれもおいしそうだけどフランス料理に縁のない自分には想像がつかないものもあり。 でも三舟シェフの料理とヴァン・ショーはぜひ飲んでみたいなあ。
2014年5月31日