「ミカドの時代」が最も黒後家蜘蛛らしいかな。オペラの架空の人物の生年がいつか?というどーでもいい問題を、例によってアシモフが好きなうるう年問題とからめながら、ヘンリー以外のメンバーがひねり出す理由が黒後家らしい衒学趣味にあふれて楽しい。ヘンリーが「”落穂拾”う真相」が、また、そういう教養とは無縁の論理のみで構成されるシンプルなものであることの対比も鮮やか。いつも楽しみなのが原題の英語がどんなものであるかということ。今回は The Wrong Home がお好み。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2013年10月11日
- 読了日 : 2013年3月14日
- 本棚登録日 : 2013年10月11日
みんなの感想をみる