何よりも、まず本当の感想を一言でいうと、兎に角めちゃくちゃ面白かった。戦争という悲惨な人殺しの世界。しかし目を覆いたくなるような描写はほとんどない。戦争に関わる人々の心境や考え方が面白い。特に、暴力に対して「麻痺」と「慣れ」の観念の違いには驚愕した。戦争だけでなく、様々な芸術が出てくるところも(その芸術に対する評価やスタンス)凄く好みのところである。全体としては、ミノタウロスと似たところもあるが、個人的には、こちらの方が好みである。
諸処の問題で絶版になっているこの本を伽鹿舎が再版してくれたおかげで、手に入れることができた。感謝。
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- 感想投稿日 : 2019年5月28日
- 読了日 : 2018年3月13日
- 本棚登録日 : 2019年5月28日
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