統計学が最強の学問である

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レビュー : 744
著者 :
gonco3さん 統計   読み終わった 

【ありかと】
本来は根本原理を突き止めることが学問であるとわたしは思いますが、複雑すぎて原理を突きつめるのに、時間がかかりすぎるときに統計学は有効であると思います。

統計的な手法であれば、直接原理を突きつめる必要はないのでスピード感がちがいます。原理を突き止めたほうが精度はよい(というか100%)のですが、そこまでの精度は望んでいない、しかしスピードは必要という場合には最適です。

がん細胞の発生メカニズムがわかれば、何が要因かはわかるでしょうが、実際にはさまざまな要因が絡んでくるので複雑になります。
タバコを吸うと発がんするメカニズムがわかれば、タバコは良くないと簡単に結論付けることができます。しかし、タバコとがんを直接むすびつける要因をみつけるために、何十年もの時間が必要であるとなれば、統計的な考え方が有効になってきます。直接、解を求めるには複雑すぎて時間がかかるが、厳密に解を求める必要はない、傾向をつかめれば問題ない場合には統計学は最適です。

人の行動パターンも複雑です。これも統計学を用いれば傾向はつかめます。根本原理になると「このようなものが出てきた場合は、脳がこういう動きをして・・・」とひとつひとつ捉えていく必要があり、人間の短い人生では解明できそうにありません。

わたしがかかわっている流体もひとつひとつ分子の動きを計算すれば、正確な解が出ます。
コンピュータが高速になったおかげで、流体の流れ解析ができるようになってきました。しかし、これもひとつひとつの分子の流れを捉えているわけではなく、ある程度の大きさでモデル化されたものを解析します。したがって、ある程度の誤差は生じます。厳密に解を求めるとなると膨大な時間がかかってしまうので、費用対効果を考えると得策ではなくなります。

流体ひとつひとつの動きを捉えて高速で解を導くことができれば、天気予報も100%当たるということになります。(こうなると予報ではないが・・・)

それから「営業の訪問回数と受注は比例する」これを統計的に確認してみます。

レビュー投稿日
2013年4月16日
読了日
2013年4月16日
本棚登録日
2013年4月16日
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