企業再生屋が書いた借りたカネは返すな!

  • アスコム (2002年12月1日発売)
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簡単に自己破産せず、借金返済できる方法が説明されています。
もし借金をすることがあれば、借金をする前に再度読み返すつもりですが、現在借金をする予定はありません。

住宅ローンも実は大きな借金です。年収の5倍も6倍もの借金を35年間という長期で、あたりまえのように家を購入しています。これは銀行のイメージ戦略が成功していると思います。「住宅ローンは借金ではなくローンです」という健全なイメージがあります。しかし、冷静に考えてみてください莫大な借金です。仮にこれだけの大金を借金して株を買うと言い出したら猛反対されるでしょう。(株はリターンも期待できるとしても)
家購入の場合はなぜか反対運動が起きません。それだけリスクを感じさせないイメージができあがっているのでしょう。
この家購入行動はサブプライムローンに似たものがあると感じます。家を買うことができない低所得者に家を売っているのと同じです。家の金額からすれば、普通のサラリーマンはマイホームを買えない層、低所得者層に位置します。普通のサラリーマンが手を出してはいけない商品になるのです。

物価は上昇し、給料、土地の値段も右肩上がりであれば、家購入というレバレッジをかけた手段をとっても、十分なリターンが期待できるのでよい投資だと思います。しかし、土地の値段は下がり、給料も下がり続けている状態でこの借金は無謀だとわたしは思います。

ただ、家購入には、ひとそれぞれ考え方があります。賃貸でお金を払い続けるなら、そのお金をローンに当てる方が、最終的にマイホームが残るからその方がいいのではないかという考えがあります。
しかし、わたしは下記の理由から賃貸派です。
・ リスクが大きすぎる。(年収の5,6倍の借金)
・ 購入と賃貸では経済的に差がない。(支払い総額は大差ない)
・ 大きな借金を負うため、他に投資ができない。
・ 未来に得るお金を先に銀行に押さえられてしまう。
・ 転勤、震災のリスクを回避できない。
これは個人的意見ですので、人それぞれでいいと思います。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 経営
感想投稿日 : 2011年3月30日
読了日 : 2011年3月30日
本棚登録日 : 2011年3月30日

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