本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第一部「兵士の娘I」 (TOブックスラノベ)
- TOブックス (2015年1月25日発売)


kindleのprimereadingで2巻まで無料で読めるので、タイトルに惹かれて読み始めた本。
本に埋もれて死ぬなら本望とまで思っている大の本好きな女子大生の本須麗乃が、就活の末念願の図書館司書に決まった矢先に、本だらけの自室で地震にみまわれ本棚から落ちてきた大量の本棚に押しつぶされ圧死という、ある意味本懐を遂げたところから物語が始まります。
本に押しつぶされ意識が遠のきようやく目覚めると、とっても病弱でほとんど寝たきりの少女『マイン』の魂と入れ替わりにその身体に転生してしまった麗乃。
中世のヨーロッパに似ている感じのその世界の一般兵の家の子になってしまい、大好きな本どころか筆記用具自体がその家には全く無い事に気が付きます。
どうやらその世界では紙(羊皮紙)は超高級品。
まずこのままでは本を読むなんて事は一生叶いそうもないと悟ったが、まったくもって諦めきれない麗乃は病弱なマインとしてその世界での生活を始めながらも、無い物は作ればいいと病弱な体に体力をつけつつ、今までの人生で読み漁った大量の本の知識を頼りにマインの家族も友人も町の人達も巻き込んで、野望を果たすための行動を始めるのでした。
って感じでなかなか面白い。 チートじゃないので、文化レベルが今の日本と全く違う世界で紙一つ作るのにも様々な困難を克服せねばならず、それをどうやってクリアしていくのかも楽しみ。
何気なく文字や紙の歴史にも軽く触れられちゃう。
異世界において剣や魔法を使い敵をなぎ倒して行くような話を期待している人には向かないが、少なくともタイトルの「本好き」や「司書」なんて単語に反応してこの本に興味を持った人や、鉄腕ほにゃららの村づくりや島の開拓なんかを楽しく見れる人なら楽しめると思う。
2巻目はもっとあっさり感想だけ書こう。
- 感想投稿日 : 2019年9月13日
- 読了日 : 2019年9月13日
- 本棚登録日 : 2019年9月13日
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