新規購入ではなく、積読状態のもの。
2008/11/2~11/1
早くに両親をなくした主人公が、ギリシャ神話の英雄ヘラクレス誕生の逸話と関係する「アンフィトリオン」の劇を見たり、父母の知人などから写真、父の書いた論文などを見せられつつ、ギリシア、萩、鎌倉の旅先でひとつひとつ自分の出生の謎について悩み、解決していく。深いテーマを阿刀田氏独特の軽妙な文で書き綴っている。プロローグとエピローグの対比が見事。
解説は最近凝っている今野敏氏であった。また、解説の中で、私が唯一持っている詩集にある西脇順三郎の「Anbarvalia」が引用されているのにも驚いた。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2008年11月10日
- 読了日 : 2008年11月10日
- 本棚登録日 : 2008年11月10日
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