スペインひるね暮らし (文春文庫 な 40-2)

著者 :
  • 文藝春秋 (2001年7月1日発売)
3.48
  • (4)
  • (6)
  • (10)
  • (3)
  • (0)
本棚登録 : 54
感想 : 4
2

最初は頑張って読んでいたけど、だんだんと面白くなってきた。スペインの日常をそのまま書いた日記のようなもの。スペイン料理のレシピから、文化、人達の観察はとても正確。大げさに聞こえるが、スペインでの生活様式はここに描かれていることに全く相違ない。闘牛、アルコール、賭けごと、おばちゃん、マタンサ(豚の食用処理)、バル文化など、数十年前なのに今現在とほとんど変わっていないことが伺える。著者のスペイン愛がよく分かる。

ところで気になったことは、著者、中丸明氏の酒の飲みっぷりだ。朝から晩まで酒を飲んでいる。いしいしんじ氏のエッセイでも酒がよく飲まれていて、彼は少し飲みすぎだと自制していたが、中丸明氏はご飯も食べずただひたすら飲む。

中丸明氏の著本で、ハプスブルク千年とかいうものがあった。あれは読めたものではなく、最初の数十ページを我慢して断念。口が悪いだけじゃなくて、へんな田舎方言をワザと使い、意味が分からないだけじゃなく、下ネタや汚い表現で心底嫌な気持ちになった。
「スペインひるね暮らし」はまだ良い。文も多少の茶目っ気があり、ユーモアがあった。そして、所々に、彼の優しさや情の深さ、懐の大きさが分かる。

ところで、中丸明氏は2008年に若くしてお亡くなりになられた。ご冥福をお祈りします。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年5月7日
読了日 : 2019年5月6日
本棚登録日 : 2019年4月10日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする