代体 (1) (角川文庫)

  • KADOKAWA (2018年5月25日発売)
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本棚登録 : 212
感想 : 18
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近未来の日本を舞台にしたSF小説。人間の意識を義体(代体)に転送してしまう技術が開発されて、それが実用に移されるという、攻殻機動隊の如き世界だ。ただ、もっと現実感のある、現代に極めて近い親しみやすい世界ではある。義体ばかりでなく、意識を転送してしまって空になった肉体などというものが出てきて、おおという感じだ。とんでもない展開が待っていて、非常に面白い。しかし、思うに中心になるのは、究極の友情なのだ。人物描写もなかなかのもので、とても親しみやすい、しかも分かりやすいSFだ。こういうところは山田宗樹の持ち味なんだろう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: SF小説
感想投稿日 : 2021年4月25日
読了日 : 2021年4月25日
本棚登録日 : 2021年4月25日

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