数奇にして模型 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2001年7月13日発売)
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本棚登録 : 6898
感想 : 455
5

再読によるレビュー。

あまり記憶に残らない話だった気がしたがとんでもない、とても美しい物語だった。実に「合理的」な殺人事件である。
これも『詩的私的ジャック』と同じく、理解できない人には理解できない動機と行動なのかもしれないが、個人的にはとても論理的だと納得した。殺人を犯した犯人の行動の心理に意外性を感じること自体がおかしいのかもしれない。

オプションもエイリアスもつけられない西之園のアップデートが完了しようとしています、金子くんが実に良い仕事をしている。
代わりにと云ったら難だが、犀川が実に犀川らしくない行動をよく取っている。

実に美しい終焉だ。ドラマは見た上で否定しているが、この回の最後はとても美しく仕上げてくださっていたのでそれだけで満足した。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリ
感想投稿日 : 2015年6月18日
読了日 : 2015年6月18日
本棚登録日 : 2015年6月18日

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