トーキョー・プリズン (角川文庫)

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本棚登録 : 1772
レビュー : 267
著者 :
めえこさん ●推理小説(国内)   読み終わった 

※悲しいほどにネタバレしてますので、これから読まれる方はご注意下さい〜( ^ω^ )一応、肝心の部分は伏せますが、触れずにはいられなかったのです…


刑務所内で発生した変死事件。何物の出入りも禁じられた鉄壁の監視網をくぐり抜けて、毒はどうやって内部に持ち込まれたのか?
その解決に当たるのは、捕虜虐殺の疑いが持たれている死刑囚?!しかも彼は戦時中の記憶を全て失っており、ワトソン役に命じられたのは、本職の私立探偵だった!


…ハイハイ、俺得俺得(笑)。
こういう不可解性高くて日常の枠を超越した設定が、本当に、大好きでーす!(笑)
独房の中に収容された頭脳明晰な探偵兼死刑囚が、外国人私立「探偵」を「助手」にして事件解決に挑むという、安楽椅子探偵ならぬ独房探偵です(笑)。いやー、これは斬新。羊達の沈黙でもレクター博士はクラリスに解決の糸口を示唆することはありますが、積極的に事件解決に乗り出すわけじゃなかったからなあ。


失った記憶の謎、閉鎖空間に持ち込まれた毒物の謎、双方を追いながらやがて事態は意外過ぎる結末へと向かいます。この終着点は正直、予想だにしませんでした。意外な結末もの、に類されるかもしれません。まさか探偵が××になるとは…。しかも黒幕は××…。次々と畳み掛けられる衝撃の展開と事実に、ただただ着いていくのがやっとでした。
正直、トリックの部分に関しては物足りなさも残りますが、この舞台設定と息詰まる展開・更に衝撃的なラストのインパクトを考えれば無問題です(笑)。

戦時中の証言が、解釈の仕方によっては全く異なる様相を呈する、という前半部分の会話に戦慄。実際にこういう齟齬が戦争裁判では生じたりするかも…と思うと空恐ろしいですね…。
誰に戦争責任の所在を見出せるか?という話の件も興味深かったんですが、読んでから大分間を置いてしまったので詳細は覚えてません←←←

レビュー投稿日
2013年3月9日
読了日
2013年3月9日
本棚登録日
2013年3月9日
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