猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)

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本棚登録 : 4165
レビュー : 531
著者 :
めえこさん ├小川洋子   読み終わった 

今まで読んできた本の中で五指には確実に入る、美しい物語です。これは、読まないと、もったいないっ!

自分が気に入った本を人にオススメするのって何となく躊躇うこともありますが、断言できます。これは、読まないと、もったいない!!(二回目)

少年とチェスの出会いから、少年がリトル・アリョーヒンになるまでの経緯、彼をリトル・アリョーヒンにした場所との決別、そして彼の最期。
淡々と描かれる少年の小さな世界は、その静かな筆致のせいか、ファンタジックな設定の割にダイナミックなドラマはありません。それなのに、このメッセージ性の強いエネルギーはすごい。

表紙をパッと見た時は伊坂作品か?と勘違いして、冒頭数行を読んだ時は村上春樹みたいな世界観かしら?とかチラッとよぎったんですが、文章の好みでいったら断然こっちが好き!

とにかく、本を読むのが好きな人、チェスに興味がある人には、ぜひ読んでほしいです。
もちろんチェスのルールを全然知らない人も楽しめると思いますよ〜。むしろ、チェス始めたくなると思う^^

この作品を読んだ後にパソコンのチェスゲームをやったら、いつもより手を考える時間がふえたのは私だけではないはず…^^



「大きくなることは悲劇である」
少年にチェスを教えてくれたマスターを、ある日襲った悲劇。それをきっかけに大人になることを拒んだ少年は、やがてチェスの深海世界を漂うようにチェスを愛する人々と出会い、からくり人形「リトル・アリョーヒン」となる。盤面からあらゆるものを読み取り、どんな対戦相手にも美しい棋譜を残すリトル・アリョーヒン。
「盤下の詩人」として称えられる彼の生涯。

レビュー投稿日
2011年7月26日
読了日
2011年7月23日
本棚登録日
2011年7月23日
5
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『猫を抱いて象と泳ぐ (文春文庫)』のレビューへのコメント

猫丸(nyancomaru)さん (2012年12月17日)

「ダイナミックなドラマはありません」
小川洋子の作品の中では一番好き。不思議な世界にドップリ浸かって夢の中にいるようだから。。。

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