翼ある闇―メルカトル鮎最後の事件

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 70
感想 : 11
5

2度目だからなんとなく覚えていたはずだったが、犯人だと思ってた人が全く違った(笑)。

本格派と呼ばれる作品の苦手なところは、妙に冗長なところなわけだけども、今回のものは比較的そのあたりが気にならない。ただし宗教的知識とか西洋文化に精通していないと意味が分からない箇所がけっこうでてきちゃう。

ただ、それはキャラクター設定でもあるのかもしれない。多くの探偵小説で探偵のキャラは往々にしてナルシスト。少なくとも脇に追いやられているモブをいれたら1人くらいはそういうやつがでてくる。今回も多分に漏れずそういう雰囲気を持つキャラがでてくるわけで、彼らの立ち振る舞いにはナルシストを彩る西洋知識がふんだんに使われるという(笑)

そんなことはさておき。
ミステリーとしてはかなりのレベルで作り込んであるんだと思う。犯人の動機も若干ナルシストだけども(笑)、トリックやら殺害の方法やらは本格にふさわしい。真犯人を暴くところも想定外だったし。伏線をしっかり回収できていただろうし、ダブルミーニングもあった。新本格によくある陰湿さが過剰じゃない点も好みかなー。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2019年3月3日
読了日 : 2019年3月10日
本棚登録日 : 2017年3月2日

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