まず第一印象は、「学生時代に読むべき本」が的を射てるなぁと。笑 青春ストーリーで成長物語なので、共感とか抉られるものはないかなぁ〜
佐藤多佳子の作品ってみんな話口調だったんだっけ。そこが1番主人公たちの若さを強調させてた。逆にいうと、自分はもう大分大人になってしまったのかも。
でも、物語そのものはとっても素敵。金沢文庫が舞台であることもあいまって、情景が思い浮かびやすく、ロマンチックというか頭で想像できる絵が素敵になる。あとテーマになってるラジオ!実際に存在するラジオがたくさんでてくるんだけど、読んでるだけですごく聴きたくなった。
朝井リョウの解説で気づいたけど、佐藤多佳子って好きなものをテーマに本を書いてるのね…(陸上や音楽、落語) 好きなテーマをちゃんと本として浄化できるってすごいと思った。
主人公のまだ不完全な感じもよかったなぁ。若い!と思ってしまう自分が少し悲しくなるけども(笑)
佐藤多佳子って書く登場人物たちが温かいというか包み込む優しさを持ってる気がして素敵だなって思う。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年8月1日
- 読了日 : 2020年8月1日
- 本棚登録日 : 2020年8月1日
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