月の影 影の海〈上〉 十二国記 (講談社X文庫―ホワイトハート)

4.05
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本棚登録 : 7799
レビュー : 1072
ゆたさん  未設定  読み終わった 

再読。2013.02.09

中学生の時に好きになり、既刊すべて揃えたもののシリーズ3作目以降読んでいなかったので、新作が出る前に、そして長期休みである内に読破しようと思った。


アニメも見直したばかりだったので景色や人の顔などイメージしやすく、ストーリーも比較しやすかった。中学の頃はアニメを先に見ていたこともあって原作では少し物足りないような気もしていたが、今読んでみると原作もやっぱり面白い。浅野くんや杉本さんが居ない分、陽子ひとりの感情が伝わりやすい。

どうして自分だけがこんな目に?と思うことは普通に生きていてもそこそこある。全部人のせいにして逃げたくなることも、自分は悪くないと思おうとすることも。
初めはすべてを他人のせいにして逃げていた陽子が、人に裏切られ、自分の今までを見つめ直していくうちに強くなってきている。すべてのことが自分の思い通りに進むことなんてあり得なくて、人生は往々にして辛いことばかり。出来るだけ楽な方に進もうとすることも一つの道だけれど、逃げずに自分や周囲と向き合い、見つめることで得るものもきっとある。裏切りばかりでなく、本当の救いもきっとある。


星が登場する場面を表す言葉が美しくて好きです。血や泥に塗れる描写の多い作品だけど、ふとした場面で綺麗な景色を表現する言葉遣いが素敵です。昔は気づかなかったようなところも、大人になって読み返してみたら「ああ、ここ好きだな」というような文章がたくさんありました。

続きを読み直すのも楽しみです。

レビュー投稿日
2013年2月9日
読了日
2010年5月12日
本棚登録日
2010年5月12日
2
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