「若者語」というと、日本語の乱れとか、どちらかというと否定的に捉える視点が多いように思います。ところが、この本はその「若者語」を言語学的に分析してしまった、面白い視点の本です。
「若者語」の歴史、いろいろな時代の「若者語」の比較・分類、「若者語」がどのようにして出来るか等、とても興味深い話満載です。「最近の若者の日本語は…!」と眉をしかめる人達も、自分の時代の「若者語」との意外な共通点を見出して驚くに違いありません。そして、当の若者達ですら、自分の使っている言葉にこんなに学問的な説明がつくとは思ってもみなかっただろうと思います。「言葉とは何か」を考えるにも、面白い1冊です。
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- 感想投稿日 : 2005年6月16日
- 本棚登録日 : 2005年6月16日
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