初めの、日本思想の土台についての話が一番面白い。
日本の思想というのは、政治と文学の中間の重なる部分にある。
また、西洋のように体系的、普遍的な思想というものを持たず、
能、茶、詩など個別、具体的な思想しか持ってこなかった。
途中から古典、宗教、哲学、科学技術あらゆるものに触れていく。
最終章で『現代の超克』というところになると、
相当抽象的な話が出てくるため、
三人が持つバックグラウンドがないと辛い。
最後の段で、危ない所で生きるというタイトルが出てくるが、
それこそテクノロジーが発達して、過剰が鍵となる現代での
人間の生き方なのかなと感じた。
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- 感想投稿日 : 2014年1月5日
- 読了日 : 2014年1月3日
- 本棚登録日 : 2014年1月5日
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