お金の流れが変えたのは、ホームレス・マネーの存在。ホームレス・マネーとは、投資先を探してさまよっている不要不急で無責任きわまりないお金である、約4000兆円。
ホームレス・マネーは高いリスクを求めて、さまようため、それに翻弄されることもある。ホームレス・マネーの投資により不動産バルブが起き、それが崩壊した例がある。サブプライムローンもホームレス・マネーが関連している。
経済成長が頭打ちになり景気低迷している日本は、やはり外国から資金を集めるしかない。
一つ目は日本独自の技術輸出、これまでのように個々の技術ではなくシステムの売り込み。例えば、鉄道+電子マネー+都市開発のようにパッケージで売り込む。
二つ目は魅力的な都市開発。東京の湾岸地域を開発して職住接近の都市を作る。そのためには建ぺい率の規制を緩和する。それにより東京への投資を呼びこむ。
三つ目は観光の目玉を作り、外国人旅行客を呼びこむ。
なお、東日本大震災の発生前に執筆されたものであるので、筆者は原子力発電の輸出も唱えているが、今は、それは難しいだろう。
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- 感想投稿日 : 2018年11月25日
- 読了日 : 2011年6月23日
- 本棚登録日 : 2018年11月25日
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