魔女の宅急便 3キキともうひとりの魔女 (角川文庫)

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本棚登録 : 725
レビュー : 61
著者 :
hachiさん 角野栄子   読み終わった 

13歳でコリコの街に降り立ってから4回目の春。キキは16歳となりました。突如現れるケケという不思議な少女に振り回される姿はまだまだ子ども、という感じは否めませんが、でも13歳の頃のように、ただ目の前のことだけで精いっぱいという雰囲気でもありません。迷ったり悩んだりする思考に、一人の少女の成長がきちんと描かれているように思いました。

故郷を離れ、見知らぬ街で自分の居場所を見つけようと奮闘する姿は、今の私にとってはとても共感できるものです。20代の私が16歳のキキに自分を重ね合わせるなんておかしなことかもしれませんが、でもキキの迷い悩む気持ちはすごくよく分かる。知らず知らずのうちに、キキを通して自分を見つめているようにも思えるから不思議です。

“自分が 自分に 出会うとき あなたにも いつかある”

“自分が 自分に 出会うとき あなたにも きっとある”

キキを勇気づけた歌の一節は、私の心にも光を射してくれたように思います。この物語が、いつまでも色褪せず女の子のそばにあるのは、キキの姿に自分を照らしながら、共に成長していけるからかもしれませんね。

レビュー投稿日
2013年9月1日
読了日
2013年8月31日
本棚登録日
2013年9月1日
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