インド、イタリア、カナダ。それぞれ遠い三国に生きる女性、スミタ、ジュリア、サラ。彼女らの闘う姿が、三つ編みを編むような順番で語られる。まったく違う境遇。最後にはそれは太く固い結束となって、世界の女性たちに投げ渡される「綱」になる。
女性は、その多くが「産む性」であり、生き方は男性よりも複雑で繊細。右に行き左に行き揺らぐ。
「三つ編み」は、そのように揺らぎながらも、最後は一本筋になる、強くたおやかに編み込まれたもの、女性の象徴。
「これは私の物語。
なのに、私のものではない」。
読後、光がさす作品。
読書状況:積読
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- 感想投稿日 : 2020年10月20日
- 本棚登録日 : 2020年10月10日
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