卍(まんじ) (中公文庫)

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本棚登録 : 112
レビュー : 12
著者 :
いわいわさん 小説   読み終わった 

未亡人の告白を綴った小説。大阪弁がエロいのなんのって!これが標準語だったら、ふーんって感じなんでしょうね。大阪弁の味わいを堪能できる、過激で卑猥なエロテロ小説です。

夫に不満のある若い妻・園子は、技芸学校で出会った光子と禁断の関係に堕ちる…。そこに、光子の愛人で不能の男・綿貫や、園子の夫まで絡んできて…。

この小説の面白い点は、読者を引き寄せる謎が随所に散りばめられているところだと思います。話は園子の告白という事後報告の形で進みますが、未亡人だという園子は、夫を亡くしていると分かります。また、光子もすでに他界していることが初期の段階で明らかになっています。なぜ当事者の一人だった園子だけが生き残り、告白しているのか? そういう大胆かつ重要な謎がそこかしこで「過去として」見え隠れするのに、告白の内容は「現在進行形」という焦らしっぷり。読んでる側は、どうなったんだ!?と、もどかしく思いながら謎を見つけにページを捲るしかないという…ちょっとしたミステリーにもなっているところが面白かったです。

私が購入したのは、新潮文庫の改版438円(税別)でした。ブクログで見つけることができなかったので、こちらに登録しました。

レビュー投稿日
2011年10月11日
読了日
2011年10月11日
本棚登録日
2011年10月11日
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