思考の整理学 (ちくま文庫)

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本棚登録 : 260
レビュー : 15
著者 :
はぐりんさん 379 自己啓発   読み終わった 

思考の整理法としては、寝させるほど大切なことはない。思考を生み出すのにも、寝させるのが必須である。,,努力をすれば、どんなことでも成就するように考えるのは思い上がりである。努力しても、できないことがある。それには、時間をかけるしか手がない。幸運は寝て待つのが賢明である。ときとして、一夜漬のようにさっとでき上がることもあれば、何十年という沈潜ののちに、はじめて、形をととのえるということもある。いずれにしても、こういう無意識の時間を使って、考えを生み出すということに、われわれはもっと関心をいだくべきである。,,ひとつだけだと、見つめたナベのようになる。これがうまく行かないと、あとがない。こだわりができる。,,ものを考える人間は、自信をもちながら、なお、あくまで、謙虚でなくてはならない,,ものを考えるに当って、あまり、緊張しすぎてはまずい。何が何でもとあせるのも賢明ではない。むしろ、心をゆったり、自由にさせる。その方がおもしろい考えが生れやすい。,,調べにかかる前に、よくよく考える時間をとらなくてはならない。あまり充分な準備もなしに、いきなり本などを読み始めると、途中で計画の練り直しを余儀なくされたりする。,,読み終えたら、なるべく早く、まとめの文章を書かなくてはいけない。ほとぼりをさましてしまうと、急速に忘却が進むからである。本当に大切なところは忘れないにしても、細部のことは、そんなにいつまでも、鮮明に記憶されているとはかぎらない。,,こういうノートをつくって、腐ったり死んだりしてしまわなかった手帖の中のアイディアを移し、さらに寝させておく。?酵して、考えが向うからやってくるようになれば、それについて、考えをまとめる。機会があるなら、文章にする,,気にかかることがあって、本を読んでも、とかく心が行間へ脱線しがち、というようなときには、思い切って、散歩に出る。歩くのも、ブラリブラリというのはよろしくない。足早に歩く。しばらくすると、気分が変化し始める。頭をおおっていたもやのようなものがすこしずつはれて行く。,,ただ、あまり構えないで、とにかく書いてみる。そうすると、もつれた糸のかたまりを、一本の糸をいと口にして、すこしずつ解きほぐして行くように、だんだん考えていることがはっきりする。

レビュー投稿日
2018年10月11日
読了日
2017年4月24日
本棚登録日
2018年10月11日
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