ゲーム学の新時代 遊戯の原理 AIの野生 拡張するリアリティ

4.33
  • (3)
  • (2)
  • (1)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 71
レビュー : 2
hakuhatuさん  未設定  読み終わった 

約40年ほど前PC8001というパーソナルコンピュータの走りのマシンが発売されたのだが、メモリーは32K(32Mではない、しかも発売当初は16K)テキスト80桁×25行、グラフィック160×100ドット8色というとんでもないロースペック。発売後1年ぐらいで購入したが主たる目的はゲームであった。本書でも写真が出てくるTiny Basic Gamesなどに出てくるゲームを自分で打ち込んでプレイするのである。それ以前からあったStar Trekなどが一番のお気に入り。伝説の「信長の野望」初代版はPC8001用のゲームである。

本書は、ゲーム学とあるが取扱い範囲はほぼコンピュータゲームとなる。コンピュータの歴史からゲームアーカイブの収集・研究の現状。コンピュータゲームの特性・本質に関する考察。フィクションとルールの関係。コンピューターゲームが社会規範を拡張する話。そしてコンピュータゲームから見たポストヒューマン時代の未来学。

メタAIの概念は非常に面白く感じた。たちまちの効用はゲームのパーソナライズが可能なこと。キャラクターAIは人間と対等な対戦相手を実現する。

最後はモホ・デウスに対する批判としての未来を「ヒトも動物も機械もすべてひっくるめて、価値の中心がホモ・ルーデンス(遊ぶ人間)ならぬアニマ・ルーデンス(遊ぶ生命)へと拡張されていく世界」と規定する。

やや学術書に近い内容だが、過去から未来にかけて(コンピュータ)ゲームを展望する本なのである。

レビュー投稿日
2019年3月27日
読了日
2019年3月25日
本棚登録日
2019年3月27日
0
ツイートする
このエントリーをはてなブックマークに追加

『ゲーム学の新時代 遊戯の原理 AIの野生...』のレビューをもっとみる

『ゲーム学の新時代 遊戯の原理 AIの野生 拡張するリアリティ』のレビューへのコメント

まだコメントはありません。

コメントをする場合は、ログインしてください。
ツイートする