天冥の標Ⅷ ジャイアント・アーク PART2

著者 :
  • 早川書房 (2014年12月25日発売)
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本棚登録 : 136
感想 : 8
5

とうとう最新刊に追いついてしまいました。どの巻でレビューすれば良いか不明です。
全10巻の予定と聞いており8巻まで読むうちに9巻が出るのではと期待しておりましたが、まだ何時出すのかというアナウンスもないままに既刊は読了です。過去の発刊ペースなら5月ぐらいに9巻が出るはずなのに。

メニーメニーシープという太陽系外植民地での出来事で始まった第1巻。希望に満ちてハッピーエンドで終わるのかと思いきや、いきなり“咀嚼者”の登場で、主人公をはじめ大方の登場人物が死亡ないしは行方不明で終わった第1巻。
2803年が舞台であった物語は第2巻で2015年に巻き戻る。第1巻とのつながりが掴めないまま、冥王斑という凶悪な伝染病のパンデミック(世界敵規模での流行)を描く。
巻を進めるとともに見えてくる、天冥の標の世界観。物語の舞台は太陽系だが描かれる事件は全宇宙を巻き込み太陽系誕生以前から続いている抗争である。なにやら平井和正の幻魔大戦を髣髴とさせる。
第1巻を構成する登場人物(種族)も巻が進む毎に登場してくる。

第8巻では舞台、時代は第1巻に戻る第7巻までの構成を踏まえ、もうひとつの(もうふたつのか?)メニーメニーシープが語られる。

長い長い物語ではありが、毎巻ごとに新たなアイデア、展開が盛り込まれ飽きることがないのである。

久しぶりに新刊を待つことになってしまった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ファンタジー SF
感想投稿日 : 2015年9月13日
読了日 : 2015年9月10日
本棚登録日 : 2015年9月13日

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