画家、安野光雅さんがご自身の半生をご自身の挿絵入りで綴ったまさに「絵のある自伝」
もともとは日本経済新聞の「私の履歴書」欄に寄せた文章に、今回、大幅改稿大幅加筆して本にしたもの。
安野光雅さんの絵って素敵なんですよね♪
いくつか本も持っていますが、この「自伝」の文章を読んで、安野さんの物の見方、感じ方にすごく「いいなぁ~」と思ってしまいました。
安野光雅さんは大正15年(昭和元年)島根県生まれ。書かれているのは時代からいってまさに昭和史そのものなのですが、寅さんのようなお義兄さんがいたり、炭鉱で朝鮮の人たちと一緒に働いたり、兵役の時の話や教員時代と、時に可笑しかったり、ジーンときたり、ホロリとさせられるエピソードがたくさんあります。
自然を、社会を、大人たちを、人間を見つめる安野光雅さんの、視点がいい。
『街道をゆく』の装画を描くために、作者の司馬遼太郎さんと旅をした思い出など、とっても興味深い内容でした。もちろん安野さんの挿絵もよかった♪
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
エッセイ
- 感想投稿日 : 2012年1月4日
- 読了日 : 2012年1月4日
- 本棚登録日 : 2012年1月4日
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