元裁判官が語る裁判所の内側。
「最高裁事務総局による支配」などのステレオタイプの批判より、むしろ、個人としての裁判官が、司法権力の一員に取り込まれる中で孤立化し(司法権力の囚人化)、裁判官相互、あるいは(刑事裁判官の場合)刑事司法制度そのものによる監視の目を常に意識して行動せざるを得ない立場に陥っている(フーコーが言う"パノプティコ")ことに着眼している点が面白い。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
法務
- 感想投稿日 : 2014年3月23日
- 読了日 : 2014年3月23日
- 本棚登録日 : 2014年3月22日
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