普通のミステリとは全然違います。翻訳だから文章も日本の小説とは違ってまた良し。
中でも良かったのが、「皮膚」容赦ない残酷さ。貧しく今日食べるものにも困るような老いさらばえた老人。彼が彫り師として活力に溢れ輝いていた日々、若き画家に惚れ込み背中一面に自分の妻の肖像を刺青として残してもらった。それは自分の誇り、喜び、生きる希望。年月は過ぎ歳をとり何の楽しみもない未来もないあるのは空腹だけ。そこへ大金と名誉を得るチャンスが来たが…
「首」ハラハラドキドキ。絶対に事が起こる…と思うけど起きない。ホッとすると同時に、現実はそうだよな、と思う。「ギャロッピング・フォックスリー」もかな。
あと思ったのが、著者、ハンサムな男絶対嫌いですよね。そういうところも可笑しくて、楽しく読みました。長くなってすみません。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2020年10月3日
- 読了日 : 2023年3月7日
- 本棚登録日 : 2020年9月26日
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