そのタイトルに惹かれて手に取りました。
主人公が犯してしまった罪を隠し通せるのか、ハラハラさせられる展開にページを繰る手が止まることが無かったです。
相手の心理を深読みしすぎて疑心暗鬼に陥ったり、突発的に相手に縋ってみたりと、主人公の行動一つ一つが胸をえぐる話でしたが、最後に彼が、彼を愛してくれる人に出会えたことに、読んでいた自分まで救われました。
青年期の誰もが抱いてしまう幻想を鋭く突いた主人公の動機に、心をえぐられる思いでした。
主人公と同年代のこの時期に、この本に出会えて幸せだったかもしれません。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
借りて読んだ本
- 感想投稿日 : 2010年11月26日
- 読了日 : 2010年11月26日
- 本棚登録日 : 2010年11月26日
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