京極堂トリビュートというタイトル通り、いろいろな方々が京極堂の作品世界をイラストや漫画や小説などで表現した本。企画としては面白いのではないか、と思うんですが、出来はそこそこというかイマイチというか・・・。京極堂の魅力は蘊蓄の騙りにあるのだと思うんだけど、自分のキャラクターにしてそれを上手く書ける人ってなかなかいないんだなあ、と思いました。メインの登場人物を登場させた作品は、何故か自分のイメージしてた登場人物像と違って、この人はこんな人じゃないんじゃないかなあ、という違和感だけが残ってしまいました。潔くメインとは言い難い登場人物を持ってきた西尾維新さんの「そっくり」という作品が一番しっくりしてたかも。あと、小畑健さんの榎木津は素敵でした。それから、原田眞人監督の「「魍魎の匣」変化抄。」は、 映画『魍魎の匣』の裏垣間見れるようで興味深かったのですが、原作通り映画化するのは難しいだろうなとは思ってたものの、読めば読むほど原作と映画はかなり違いそうな雰囲気。原作の中で『魍魎の匣』が特に好きなので、なんかちょっと残念な気もします。まだ映画見ていないんですが、勇気を出して明日見に行って来よう・・・。
読書状況:読み終わった
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2007年読了済み
- 感想投稿日 : 2008年1月7日
- 読了日 : 2007年12月28日
- 本棚登録日 : 2008年1月7日
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