彼はぼくの恋人だった

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本棚登録 : 13
レビュー : 4
謙樹さん 2007年読了済み   読み終わった 

父に去られ、死とも向き合う病弱な幼少期。母とその新しい夫(義父)に反発し、実りのない恋をした高校時代。それらを通り過ぎ、大学進学のためやってきた町。その町には、世界的ロックスターの彼がいた。やがて、ぼくは彼と恋に落ちるが・・・。著者は詩人・劇作家などとして活躍している方で、この作品が初の長編小説なのですが、これは私小説というか、ほぼノンフィクション、らしいです。でも全くゴシップ的な話ではないので、そういうのを期待して読むと肩すかしをくらうことになる、と思います。子どもの頃から他人と違うことに戸惑い、家庭や学校になじめず、自分の居場所を探していた青年が、ある時地位も名誉もある素晴らしい恋人を得て、しかしそれでも孤独感やコンプレックスから逃れられず、自分が生きる道を求めていく、真面目でひたむきな物語でした。詩的、散文的に綴られる言葉がさらりと流れていくようで、心に残る。

レビュー投稿日
2007年9月3日
読了日
2007年9月2日
本棚登録日
2007年9月3日
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