英語が専門でも英語教師でもない筆者が、英語教師が生徒に英語観、日本語観、ひいては言語観をいかに与えるか、教え子である2人の高校英語教師との対話から、英語教育、プロの英語教師はどうあるべきかを書いた著書。
英語教育にかかる世間からの過度な期待、早期教育、留学の是非、ネイティブ信仰、試験用の英語などに疑問を投げかける。
プロの英語教師の条件もあげ、どれも納得したが、中でも「日本語への体系的な知識」には本当にその通りだと思った。また、参考書誌も紹介する
授業は、教師、生徒に加えて教師のキャラで異なる、いかに学習者の興味を惹き出すか…。この本で、それに対して何か明確な答えがあるわけではない。試行錯誤につきるようです。自分で。
最後の、「よい教師は渇きを癒してくれる教師ではなく、渇きを与え、もっと勉強したい気持ちにさせてくれる教師だ」というのにはなんだか目からうろこが落ちた。「そのためには教師が英語に深い愛着を持っていること。教師が英語に惹かれる姿は生徒を間違いなく引っ張る」。これは多分どんなものを教える時もそうなんだろうなと思った。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
英語 教育
- 感想投稿日 : 2014年11月5日
- 読了日 : 2014年11月5日
- 本棚登録日 : 2014年11月5日
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