きみといたい、朽ち果てるまで (角川ホラー文庫)

  • KADOKAWA (2018年8月24日発売)
3.29
  • (1)
  • (4)
  • (8)
  • (0)
  • (1)
本棚登録 : 101
感想 : 5
3

殺人、クスリ、女と警察をはじめとする国家が関与しないインモラルな街イタギリで死体回収屋の少年晴史(はるふみ)が物売りで似顔絵描きの少女シズクと仲を深めていく物語。作者の坊木椎哉の博識さが文章から見て取れる。また、ワードセンスも彼特有のものを感じさせる(「珊瑚色の唇からこぼれたのは、落ち着いた調子のソプラノだった」など)。泥水を啜りながらも懸命に足掻き生きる主人公を見たい人は読みとよいでしょう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2024年4月28日
読了日 : 2024年4月28日
本棚登録日 : 2024年4月8日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする