はじめての政治学: 子どもと語る政治とのつきあい方 (平凡社新書 183)

著者 :
  • 平凡社 (2003年5月1日発売)
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感想 : 11
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人は自然には生きてはいけない、本能の壊れてしまった動物である、それ故、言葉と理性で相手を説得し、「共通の利益」を守らなければならない、相手といかにして共存するべきか、政治とは「共存の技術」に他ならない−−。

専門用語も難しい概念もほとんどなし。ややこしそうな説明も、ムリヤリわかりやすいように仕立ててある。

政治学の説明でオーソドックスな「権力」の説明からはじまり、政治は身近なテーマなんだとこれまたありふれた結論(まあ仕方ないわな)で締めくくる。

入門書ならもっとブックレビューなり、ガイドをしろよと思うのだがそれは追求しないでおこう。

なんとなく分かったような気にさせてはくれるから、社会科をサボった学生には、自信を付けるといった意味でもってこいか。

でも、「はじめての政治学」から、イキナリ古典の案内を始めてしまうんだから、ほとんどの初学者は、「はじめてーー」の段階で躊躇してしまうんではないか。

これじゃダメだよ、やっぱり。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 政治学入門
感想投稿日 : 2009年2月20日
読了日 : 2009年2月20日
本棚登録日 : 2009年2月20日

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