人は自然には生きてはいけない、本能の壊れてしまった動物である、それ故、言葉と理性で相手を説得し、「共通の利益」を守らなければならない、相手といかにして共存するべきか、政治とは「共存の技術」に他ならない−−。
専門用語も難しい概念もほとんどなし。ややこしそうな説明も、ムリヤリわかりやすいように仕立ててある。
政治学の説明でオーソドックスな「権力」の説明からはじまり、政治は身近なテーマなんだとこれまたありふれた結論(まあ仕方ないわな)で締めくくる。
入門書ならもっとブックレビューなり、ガイドをしろよと思うのだがそれは追求しないでおこう。
なんとなく分かったような気にさせてはくれるから、社会科をサボった学生には、自信を付けるといった意味でもってこいか。
でも、「はじめての政治学」から、イキナリ古典の案内を始めてしまうんだから、ほとんどの初学者は、「はじめてーー」の段階で躊躇してしまうんではないか。
これじゃダメだよ、やっぱり。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
政治学入門
- 感想投稿日 : 2009年2月20日
- 読了日 : 2009年2月20日
- 本棚登録日 : 2009年2月20日
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