戦争の法 (新潮文庫 さ 29-2)

著者 :
  • 新潮社 (1996年6月1日発売)
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本棚登録 : 104
感想 : 10

N****県の分離独立騒動でゲリラとして戦った主人公が書いた手記というスタイルの小説。『信頼置けない語り手』であり最初や途中でずいぶんと自己言及的な言い方をしてくる。著者のほかのエッセイや小説論を読んでいるので狙いがわかってニヤニヤしながら読みすすんだ。普通の小説としても楽しめるが、「小説らしい紋切り型表現」「あざといキャラ」にうれしくなってしまった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年8月28日
読了日 : 2012年8月28日
本棚登録日 : 2012年8月9日

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