「天皇」の原理

  • 文藝春秋 (1993年1月1日発売)
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奇跡の有無を論じる前に 140818

知識の宝庫としては面白い内容だと思う
しかし奇跡に対して短絡的で傲慢すぎるのではないか
例えば
わたしの無知な領域を利用しただけの
奇跡だと考えれば
どんな奇跡だろうが答えを見つけるまで
保留しておく意外にないだろう

もしもキリスト教やユダヤ教が
この程度のトリックで相手を依存させて
信者を募らなかばならないのだとすれば
その依存心以上に大自然の真理に足る内容の無さを
自ら暴露しているようなものであって
その事の方が余程底が浅く学ぶに値しないと思うのだけれど

例えば日食を計算出来ない社会に対してのみ有効な予言をしたり
その日食の瞬間を奇跡に見せ掛ける如くのことである

自分の無知を棚に上げて非科学的だと奇跡の具体的な現象を
否定出来るだけの証明もできずに
NOと言える無知さのほうが恥ずかしい

知らないことやわからないことは差し当たって
ペンディングにしておくべきなのだと思う
自分を知るために自分が理解も納得もできないままに
知っている気になっている自分を見つめる必要がある
これを傲慢と謙虚の違いと見ることができるまで・・

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2014年8月18日
読了日 : 2014年8月18日
本棚登録日 : 2014年8月18日

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