アメリカ・インディアンの神話 ナバホの創世物語

  • 大修館書店 (1989年1月1日発売)
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感想 : 1
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1856年レザーマン軍医が、「ナバホには宗教がなく、歌も不快なうなり声でしかない」とした上で、自分たちの民族の機嫌や歴史を持たないと主張した
更にナバホは怠け者で道徳心が薄くまとまりのない人々だと決め付けた

しかしその後ナバホの祭式を見たマシューズ軍医によって
他の民族に引けをとるものでないことがレポートされた
言い伝えの採集や翻訳が仕切れないほどの長大な神話や伝説を持っており
まさに古代ギリシャに匹敵するほどの神々や英雄たちを祭った神殿を持っていると
伝えられた
それ以後も政治的にはレザーマンの報告書が幅を利かし
マシューズの膨大な論文は学者などの間のみでしか注目されなかったと言う
この本はマシューズが翻訳したものと、その後マシューズが省いた
性的描写などを追加したものである

第一部「出現」・二部「第五世界」・三部「怪獣退治」四部「集まり来る部族」
と進んでいく

古事記や創世記に当たる人類発祥を詠ったもので
話の冒頭では東に白が産まれ・南に青・西で黄色・北で黒が産まれた
そこには「空気の精の人々」とビラガアナ(白い人)の言葉で呼ばれている人々が
住んでいたとある
彼らは東西南北と4と12を好んで使ったようだ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2012年3月7日
読了日 : 2007年11月29日
本棚登録日 : 2012年3月7日

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