人間の条件 (ちくま学芸文庫 ア-7-1)

  • 筑摩書房 (1994年10月5日発売)
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人間の条件 ハンナ・アレント ちくま学芸文庫

政治思想家と言う触れ込みだけれど
哲学者と言うべきだと思う
しかし法律書を読むように気の重い文章である
単語がシックリとこないしクドイ
それでも内容に惹かれて五百ページも読むことになる

プルードンの格言に
「財産とは盗みなり」とあるという
しかも彼は財産をすべて人間社会から
取り上げてしまうことで
暴政を発生させてしまうことの方を恐れたとある
コレこそ何とかしなければならない
パラドキシカルで皮肉な話だ
視野を広げた意識の成長によって邪な自らを
管理する方法を編み出せるはずであると思う

(私とあなたが双方に選び合うことで出合いが起こる
個と集合の対等観の関係がつくりだす相乗効果
生き延びる為の行為である天性による《労働》から
物質的に豊かになるための行為である人為的な《仕事》へと発展し
更に精神的に成長するための行為であるお互いの《関わり》へと向う
アクションを起こして意識上の全体観へと飛躍する)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2018年1月30日
読了日 : 2018年1月30日
本棚登録日 : 2018年1月30日

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