コンピュータアーキテクチャ技術入門 ~高速化の追求×消費電力の壁 (WEB+DB PRESS plus)

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  • 技術評論社
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  • Amazon.co.jp ・本 (416ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784774164267

作品紹介・あらすじ

150億倍の速度向上、2兆倍の省エネ。いかに実現されているか?小さなスマートフォンから巨大なスパコン/データセンターまで厳選解説。

感想・レビュー・書評

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  • だいぶ前に買って積読していました。自作PCを初めてやって、ハードウェアに興味が湧いたので読んでみました。曖昧さがなく簡潔でわかりやすく、本当に理解している著者がかくまとまった専門書で、値段以上の価値があることを再認識しました。CPUのマルチコア化や動作周波数の向上や、電気的な仕組みとそこにある消費電力とのトレードオフがおもしろかったです。メモリやストレージなどもそうですが、「何が難しくて、いまどうなっているか」が書かれているのがとても読みやすかったです。かなり濃厚なのでひとまずさらっと目を通すだけしかしていませんが、次にパーツを買うときには改めて部分的にでも読んで理解したいと思いました。初版が2014年でやや古いところがあったので、来年あたりに新版が出るのを期待します。

  • わかりやすい(と思う)。
    章構成が巧みで、前の章で理解した内容が前提になる箇所はなるべく近くに置かれている感じで、あれ、なんだっけ?みたいのはあまりなかった(と思う)。
    個人的な興味がマッチしていたのも要因か。

  • なんとなく見た目から気軽な気持ちで読み始めたが、なかなかどうして骨太な内容でとても勉強になった。
    扱ってる内容はとても幅広いが、内容は浅すぎず、ハードに疎い自分のようなソフト屋さんが一般教養を身につけるにはとても良い本だと思う。

  • メモリ管理周りの仕組みを知れたのが面白かった

  • 前著までと異なり、対象が広くなった分その賞の対象に興味が持てないとあまり面白くない。また幅広い分自分のよく知っている領域については当たり前と感じてやはりあまり面白く感じないかも。つまり、学部でこの手の話を習ってこなかった人向けの全体俯瞰型の教科書になっている。
    ただし、MOS, NANDの話からDRAM, NAND Flashなど敢えてあまり読まなそうな深さまで説明があるので貴重だと思う。

    なお,プロセッサの章は、楽しい楽しいレジスタと命令ユニットの話やアダーがどうのキャッシュがどうのと前著2冊の濃縮版なので、ここに再掲されたものは重要度が高いと考えてよく復習には最適だった。

  • かなり最新情報までアップデートされていて、詳細で大変参考になる。
    改訂を続けないとすぐに古くなってしまいそうだが。
    一点だけ、ムーアの法則のところでゴードン・ムーアのことを何の疑いもなくマイケル・ムーア(こちらは映画監督でしょう)とサラッと書いてある。こういう些細な事で、全体の信頼性に疑問を持たせるのは大変勿体無いことだ。

  • CPU のアーキテクチャから GPU、ストレージ、そしてデータセンタ、スーパーコンピュータなどなど。
    理論というよりは、ハードウェア寄りの本であり、入門とは言いつつも読みごたえがある。
    いわゆるシステムアーキテクチャの本ではない。

  • CPU・GPUからメモリ・ストレージ、データセンター、スパコンまで網羅。基礎的な部分は省かれているため入門かどうかは分からないが、現在主流となっている技術を俯瞰できるという意味では良かった。
    今はノイマン型ではなくハーバード型アーキテクチャが主流というのは知らなかった。TSUBAME2の計算ノードの紹介があったが、高い電力効率については流されていて残念。
    本書にFPGAを加えたら、コンピュータアーキテクチャの知識的な部分は大体網羅できるのではないだろうか。

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著者プロフィール

●著者Hisa Andoシリコンバレーで、1990年代に先端プロセッサの開発に従事。現在はフリーのテクニカルライターとして、プロセッサやスーパーコンピュータ関係の報道や解説を中心に活動している。『コンピュータ設計の基礎』(マイナビ出版、2010)、『プロセッサを支える技術』(技術評論社、2011)などコンピュータアーキテクチャ関係の7冊の著書がある。また、ブログでプロセッサ関係の話題を紹介している。博士(工学)。●特別寄稿(3.3節)西川 善司 Zenji Nishikawa(トライゼット)●技術監修(5.2~5.4/6.2/7.1~7.2/8.4節の一部)成瀬 彰 Akira Naruse(NVIDIA)

「2021年 『[増補改訂]GPUを支える技術 ――超並列ハードウェアの快進撃[技術基礎]』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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