『フランクル「夜と霧」への旅』(著:河原理子)

付箋部分を抜粋します


・どんな運命に見舞われたとしても、人は運命に翻弄されるだけの存在ではなくて、不条理を引き受け、運命に対してどんな態度を
 とるか決める精神の自由があるのだとフランクルは説いた(p4)

・人間はあらゆることにもかかわらず 困窮と死にもかかわらず、身体的心理的な病気の苦悩にもかかわらず、また強制収容所の
 運命の下にあったとしても 人生にイエスと言うことができるのです(p24)

・患者の回復が思うように進まないと話すと「どんな人にも生きる意味はある。ただ気づいていないだけ。治療者の役割は
 一緒にそれに気づくことだ」と言われたという(p79)

・あなたが人生に絶望しても、人生はあなたに期待することをやめない(p81)

・変えられない運命に対して、どのような態度をとるか、その事実をいかに引き受けるのかという心構えと態度によって
 人はなお意味を見出すことができるのだ(p84)

・人生から何をわれわれはまだ期待できるかが問題なのではなくて、むしろ人生が何をわれわれから期待しているかが
 問題なのである(p88)

・「人は生まれた瞬間の高みから、死に向かって毎日降りていく。人は死ぬのだというわきまえを持っていると
 思いやりが生まれる」(p98)

・人生にはさまざまな困難があるけれども「にもかかわらず」生きようとする生き方なんですね(p99)

・人間は人生から問われている存在である。人間は、生きる意味を求めて問いを発するのではなく、人生からの問いに
 答えなくてはならない(p105)

・人生の真の幸福は、幸福を追い求めることでは決して手に入らない。逆にそれを忘れて「人生からの問い」に答えることに
 専心した時にはじめて自ずと訪れるものなのだ(p109)

・「ロゴセラピーは、技法ではなく、生き方なのです」(p118)

・「大事なのは、人間の心のあやに気がつくこと。そのためにも、人間的な教養を深め、成熟したゼネラリストになってほしい」(p247)

・不幸や不条理に立ち向かうには、すごく地味なことをコツコツやっていくしかない、という感じがしませんか。あるところに
 大きな救いがあって、そこに自分も回収される、というのは絶対うさんくさいし、本物じゃない。小さくて地味で一見、これかよ
 みたいなこと(p253)

・問うのではなく、こたえる 引き受ける(p262)

・人間と向き合う仕事をする人たちがそうであるように 自分の全身を使ってするものになった。自分の感情も含めて総動員しなければ
 受けとめられない部分が大きくなったのだ(p264)

・自分のしていることに何の意味があるのか、生きる意味とは何なのか・・・。問うても仕方のない問いにがんじがらめになるとき
 問うのではなく、刻々と問われることにこたえるのだ、というフランクルの言葉は、不思議なほど救いになった(p265)

・ただひたすら応答する。こたえる。そのことのなかに実感はある(p266)

・フランクルのいう「苦悩」は、自分では変えることのできない運命的なものに対する苦悩を指すのだが、そのような運命に人は
 翻弄されるだけの存在ではないのだ。運命に対してある態度をとる自由がある。みずから引き受けて、苦悩を苦悩することによって
 自分自身へと成熟し、ものごとを見抜くことができるようになる。 
 人間の本質は「苦悩する人」なのだ、とフランクルは言った(p268)

・あたかも今が二度目の人生であるかのように、生きなさい。一度目は、今しようとしていることに、まちがって行動してしまった
 かのように...

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2020年12月27日

読書状況 読み終わった [2020年12月27日]

『たちどまって考える』(著:ヤマザキマリ)


付箋部分を抜粋します


・潜在意識下にあったことを爆発させ、表に引っ張り出す。そんな性質をもっているパンデミックだな、と私は見ています(p21)

・責任を伴った決断ができるかは、どれだけ熟考してきたかという経験値と比例します(p46)

・良い弁論者は自らが発した言葉をしっかり反芻し、時には反感や顰蹙を買っても、それを客観的に省みるゆとりをもつ(p95)

・頭の中に蓄えられた教養や身の内に湧き出る感性は、人に向けて発信するためにある、と捉えているのです(p98)

・人はどうも信じることを美徳とし、疑いは良くないこととして解釈する傾向がある(p104)

・彼らは、こうした人類の動向を「あり得ないこと」とは捉えていません。すべて「あり得ること」として受け入れている。
 そこに問われるのは人々の臨機応変な精神性です(p110)

・世間的には「やりたいことをやって生きている人」に見えていたりするようですが、私は自分の人生に計画なんて立てたことは
 なくて、常に自分の乗るべき波が来たら乗ってみる、という生き方をしてきて現在に至っています(p113)

・縁やタイミングという「波」がやってきたから乗ってみたらそうなっただけ、ということなのです。波が来ているのに気がつくのも
 乗ってみようと選択してきたのももちろん私自身ですが、自分の人生はこうであってほしい、自分とはこういう人間であってほしい
 といったイデオロギーをもったことはありませんでした(p113)

・人間にとって最終的に頼りになるのは、自分自身以外にありません。自分の人生に対する答えを出せるのも、その本人でしか
 ありません。だからこそ自らを見据え、鍛え、「頼りがいのある自分」を私たちはつくっていかなければならない(p122)

・何かを生み出し、表現することを生業にするような人たちは、その生きてきた過程のなかで、逃れようがなかったつらさと
 向き合っていた時期が少なからずあるものです(p142)

・「この世界で生きていく限り、どんな思いがけない展開もあり」という心構えを前提に生きていくべきだと思っている
 わけなのです(p169)

・現代の日本は「不条理」をはじめ「失敗」も「屈辱」も生きていくうえで必要のないもの、知らないほうがいいもの、という
 社会環境になっています。でもそれは、人間が本来もっている強さや臨機応変性や適応能力を脆弱化させていくことになる(p169)

・ある意味で自分以外の何かに責任を丸投げできる「信頼」に比べ、「疑い」には大いなる想像力と知性、そして自分の考えを
 メンテナンスする責任が問われます(p189)

・しかし、主張したり、反論されたり、疑念を抱いたり、といった様々な仕様のコミュニケーションを重ねていかなければ
 人として、社会として、また民主主義として成熟していかないでしょう(p212)


・他者仕様の自分をつくり出す傾向が、日本では顕著だと感じています(p224)

2020年12月27日

読書状況 読み終わった [2020年12月27日]

『ペルソナ』(著:中野信子)

付箋部分を抜粋します


・何がしたいのか、わかる方がつまらない。何十年も先が見えてしまうような生き方は退屈ではないのか。
 見えてしまう方が気持ち悪くはないのだろうか(p4)

・子はごく幼いころに親(主たる養育者)との関係を通して「内的作業モデル」、簡単に言うと、他者とかかわるとき
 無意識に使われるテンプレートを身につける(p50)

・毒親を叩きのめせば幸せになれるのか。そうではない。自分をどれだけ大事にできるか、そのやり方を大人になって
 からでも学ぶべきなのだ。信頼できる相手との関係を少しずつでも築き、できなかった安定したコミュニケーションを
 できるように、自分を育てていくのは自分なのだ(p52)

・時間は、ただの時の流れではなくて、寿命の一部である(p59)

・幼いころに誰かから刷り込まれてきた考えが強固に自分の行動を左右し、自分の意思さえ見失わせてしまうということは
 かなりの人に起こっていることだろうと思う(p101)

・より良い世界っていうのは、いったい「誰にとって」より良い世界なんですかね?(p109)

・日本人にとって笑顔は単なる感情表現ではなく、社会性を形成する重要な要素であり、相手に対する礼儀や思いやりでもあり
 自分の心を守るための戦術でもある(p129)

・本当に溺れている人は溺れているようには見えない。溺れる人は静かに沈んでいく(p173)

・生まれてしまった環境を後から変えることはできない。変えたいものがあり、不足があるのなら、親という他人をあてにするのでは
 なく、自分で自分を育てる以外ないのだということを、嘆息しながら思うしかなかった(p190)

・学ぶことで損をすることはない。
 あくせくと、誰かに勝つために、損をしないために必死で自分を追い立てるようにして勉強するのではなく、自分の世界を豊かに
 するために、もっと悠々と生きて、物事を楽しむために、余裕をつくるために学ぶのだ(p195)

・過去に存在した無数の事実の集積で、人間はできている。そのデータのどの部分に焦点を当てて語るのかは、当人の問題意識に
 かかってくる。その問題意識とは、現在の自分の持っている問題意識である(p237)

・己の闇を見つめることは、人間にとって、認知のワクチン、心のワクチンのようなものだ(p237)

2020年12月27日

読書状況 読み終わった [2020年12月27日]

『凛として生きるための100の言葉』(著:ワタナベ薫)


付箋部分を抜粋します


・ときめくことは大切 自分が素敵になれば それに見合った出会いも 訪れるものです(p18)

・愛に生きる人は吸引力があり、人が集まる(p25)

・誰かに幸せにしてもらおうとか、誰かに愛してもらおうとするよりも、今の状態で、自分を愛し、誰かを愛し
 そして、自立した状態でいることこそが、人生を謳歌する秘訣なのです(p41)

・もし、足りないものがあるとしたら、若いときに持っている「無謀さ」です。それなら、残りの人生、少しくらい
 無謀になってもいいのではないでしょうか?(p55)

・気にくわないことは変えればいい。変えられないときは、向き合う姿勢を変えるのよ(p58)

・私たちは、どこに意識を向けるのか?それにより、過ごす場所は天国にもなり地獄にもなるのです(p61)

・問題が起きたり、試練に遭遇したとき「そうきたか・・・」と言ってみる。問題をゲームの攻略のようにおもしろがるのです(p63)

・「傷つけられた」のではなくて「自分で傷つくことを選んだ」のです(p65)

・やるだけやってみたら?ダメならやめたらいいし(p66)

・あなたの嫌な感情は自分で選んでいる(p71)

・人に影響を与える人、世に何か残す人々は、人と変わったことをしている、または変わった考えを持っている少数派なのです(p77)

・行く手をふさがれたら、回り道すればいい(p82)

・何かを得たいと思ったら、何よりも行動が大切なのです(p85)

・偉業を成し遂げ、何か大きなことを達成している人は、人よりも多く行動し、継続してきたからこそ、成功を手にしています(p99)

・野心、野望、大いに結構。何かを掴みたいなら 人よりも、動く!努力する!コツコツ続ける!これしかないのです(p100)

・強運な人のほとんどは「私は運がいい!」と心から信じている(p104)

・サボれば、さびる(p114)

・あなたがどんな人なのかを決められるのは、あなた自身です(p125)

・美しくなりたかったら、内外ともに自分を直視して、改善していけばいいのです。それが美意識なのです(p131)

・あなたの傷を知恵に変えなさい(p140)

・「他の人を励ます」「元気づける」「癒す」は、結局自分に言葉がけをしているのと同じことだからです・・・中略・・・
 人げ放った言葉は、自分に声がけしているのと同じ効果があるからです(p147)

・つらいことは 消化して、浄化して、昇華すること(p164)

・幸運って、努力がチャンスに巡りあうことよ(p168)

・今あるものに目を留めて、もうすでに自分は多くのものを持っていると気付いたときから、あなたは真の幸せを手にしている
 ことになります(p173)

・人生はたった一度きりです(p195)

・あなたの人生に入れていいものは、あなたの好きなもの、お気に入りのもの、あなたの気分が上がるものだけです(p217)

・人生で大切なこと。愛と笑いと感謝の心(p224)

2020年12月27日

読書状況 読み終わった [2020年12月27日]

『あしたから出版社』(著:島田潤一郎)


付箋部分を抜粋します


・一度レールから外れてしまうと、社会は、まったくといっていいほど、ぼくのことを信用してくれないのだった(p11)

・決心さえすれば、だれでも、あしたから、あたらしい肩書きくらいはつけることができる(p13)

・自分から情報発信もできるということは、自分がいかに無能で、役立たずで、孤独かということを思い知らされるという
 ことでもあった(p35)

・いいアイディアがなにも思いつかないときは、自分がこれまでかかわってきたもの、夢中になっていたものを
 思い出すことのほがいい。それ以外のものは、たいてい付け焼き刃にしかならない(p64)

・「なにをやりたいかは、それほど重要じゃないんだよ」(p74)

・必要なのは、おそらく、勇気だった。
 とりあえずやってみよう、という勇気ではなく、売れなくてもいいんだ、という自棄っぱちな勇気でもない。最初は
 売れないだろうけれど、ずっと我慢し続ける。それを理解する勇気が必要なのだと思った(p87)

・褒められたい、というのではないのである。ただ、おふたりのために、自分が持っている能力や、時間や、感情や
 とにかく全部を全部、使いたいと思っていた(p104)

・ひとりでやっている、なんていうのは、単に、ふくれあがった自意識のようなもので、記憶をすこし掘り返せば
 ぼくは、ぼくのことを気にかけてくれている、たくさんの人たちに支えてもらっている、ということがわかるのである(p109)

・ぼくには、自分のかなしみのことはわかるけれど、ほかの人のかなしみのことはわからなかった(p156)

2020年12月27日

読書状況 読み終わった [2020年12月27日]

『蝶の粉』(著:浜島直子)


付箋部分を抜粋します


・子供は大人が思っている以上に感じ、消化し、血肉にしている。まだそれらを変換する言葉を持っていないだけで
 確かに微熱を感じている(p17)

・「浜島、人生は出会いによって決まるんだぞ」(p90)

・そもそも、人見知りじゃない人なんているのだろうか。皆何かしらの不器用さや不得意を抱えていて、それをどうにかして
 補おうとあれこれ悩みながら、自分なりのコミュニケーションの取り方を習得していくのではないだろうか(p97)

・生きることは、他人と関わることなのだと思う(p102)

・人が人らしく生活することは、相手に対してきちんとコミュニケーションが取れるか、ということではないだろうか。
 「ありがとう」や「ごめんなさい」をなくした日常は、きっと寒くて無気力だろう(p102)

・一見関係ないような事柄でも、すべては川の流れのように大きな海原へと繋がっている。私はやっと刀以外の武器を
 手に入れた(p122)

・自分の弱さを素直に見せられる、弱さを人のせいにしない、負けられる人になりたい(p123)

・生き様が顔に出る、体型に出る、仕草に出る。細やかな所作一つ一つから、その人がどんなものを選んで、どんなものに
 囲まれて暮らしているのか、目には見えない色となり、その人をじんわりと染めていく(p128)

・ルールは大切だけど、もっと大切なのは守った時でも破った時でも、白と黒のその先の、七色に光る貝殻の音に耳を澄ませて
 みることだ(p142)

2020年12月27日

読書状況 読み終わった [2020年12月27日]

『エンド・オブ・ライフ』(著:佐々涼子)


付箋部分を抜粋します


・世間は自分のやることに境界を設けたがる。「私の仕事」「あなたの仕事」「誰かの仕事」というように。
 自分のすべきこと以外は、だれもが「私の仕事じゃない」と言って見て見ぬふりをする。しかし、それでは
 社会は回っていかんのですよ(p25)

・「身体が変わったら、自分自身も変わってしまったんですよ」(p61)

・それから、運命と取引する方もいらっしゃいます。「これだけの痛みに耐えているのだから、きっと神様は
 治してくれる」とどこかで考えているんですね。耐えると何かいいことが起こると思のでしょう(p74)

・人は病気になってから変わるというのはなかなかありません。たいていは生きてきたように死ぬんですよ(p77)

・尊敬する指導教官に共通するのは「引き出してくれる」力です(p90)

・生きたようにしか、最期は迎えられないからね(p92)

・同じ日は二度と繰り返されない。だからこそ、将来を思い煩うことなく、今日を生きよ。昔から、何度も繰り返される
 メッセージを、いつだって私たちは三歩歩けば忘れてしまう(p97)

・人間は意味のない不運に耐えられないのだ(p105)

・病を得ると、人はその困難に何かしらの意味を求めてしまう。自分の痛みの意味、苦しみの意味。人は意味のないことに
 耐えることができない。だからこそ、自分の生き方を見直してみたくなる。なぜ病になってしまったのだろうか。今までの
 生き方が間違っていたからではないか。本当にこの生き方で良かったのか。自分には別の道があったのではないか。そして
 心も身体もすべて委ねる大いなる存在が欲しくなり、それにすがりたくなる(p180)

・私たちの決断は、自分でしているようでいて、そうではないのかもしれない(p217)

・予後告知は医師がするものではない。患者自身が感じているものを引き出すのだ。人間は、どこかで自分の死期を予期する
 能力があると、早川は感じている(p234)

・亡くなりゆく人は、遺される人の人生に影響を与える。彼らは、我々の人生が有限であることを教え、どう生きるべきなのかを
 考えさせてくれる。死は、遺された者へ幸福に生きるためのヒントを与える。亡くなりゆく人がこの世に置いていくのは
 悲嘆だけではない。幸福もまた置いてゆくのだ(p303)

・気を抜いている場合ではない。貪欲にしたいことをしなければ。迷いながらでも、自分の足の向く方へと一歩を踏み出さねば。
 大切な人を大切に扱い、他人の大きな声で自分の内なる声がかき消されそうな時は、立ち止まって耳を澄まさなければ。
 そうやって最期の瞬間まで、誠実に生きていこうとすること。それが終末期を過ごす人たちが教えてくれた理想の「生き方」だ
 (p314)

2020年12月27日

読書状況 読み終わった [2020年12月27日]

『入門 組織開発』(著:中村和彦)


付箋部分を抜粋します


・組織開発の本来の意味は「組織内の当事者が自らの組織を効果的にしていく(よくしていく)ことや、そのための支援」です(p70)

・仕事に対するやる気、仕事の意味の腹落ち感、個業化による協働作業の減少、多様性の増大による協働の難しさなど、日本企業には
 プロセス・ロスが生じる多くの問題があります(p77)

・組織が絶えず学習し続け、外部コンサルタントの支援がなくても、自らが変革に取り組み続ける力をもつことを意味しています(p82)

・ドゥアブルとは「何ができるか(行動内容)」であり、デリバラブルとは「何をもたらすか(提供価値)」です。人事が何を
 しているかではなく、人事が社内にどのような価値を提供しているか、どのように役立っているかという視点が大切(p92)

・自分の部署をよくしていくためには、計画的に実施される大きな取り組み以上に、日常での組織開発的な関わりが大切になってきます(p123)

・組織開発での究極的な問いは「あなたはどのような職場や組織を作りたいのか?」さらに絞り込むと「あなたはどのような関係性が
 育まれている職場や組織を作りたいか?」ということだと私は考えています(p124)

・特にプロセスの諸問題は、当事者が主体的に問題に気づき、自ら解決策を考えないと、その解決策が実際には実行されない、と
 想定しています。受け身で与えられた解決策は実行が伴わない、というわけです(p158)

・講師のロン・フライ氏は、社会構成主義をわかりやすく表す表現として「言葉が世界を創る」という言葉を何度も使っていました。
 すなわち、人々によって語られる言葉がグループや組織の風土や文化を形作っていく、というわけです(p169)

・究極的にいえば、人は幸せになるために生きているのであり、そして、そのために仕事をしているわけで、不幸になるために仕事を
 しているわけではありません。組織の健全性が高まるには、できていないこと(問題やネガティブな側面)に目を向けるのではなく
 できていること(ポジティブな側面)にも目を向けることの重要性をAIは教えてくれます(p176)

2020年11月3日

読書状況 読み終わった [2020年11月3日]

『働き方5.0』(著:落合陽一)


付箋部分を抜粋します


・「好きなことをして生きる」のではなく、適切な課題設定を社会に創造するのがクリエイティブ・クラスの役割だと考えて
 いるからです(p13)

・大事なのは、算数を使って何をするかということです。だからそれと同様に、プログラミングができるだけでは意味がない。
 それよりも重要なのは、やはり自分の考えをロジカルに説明して、システムを作る能力でしょう(p33)

・クリエイティブ・クラスの人間が解決する問題は、他人から与えられるものではありません。彼らの仕事は、まず誰も
 気づかなかった問題がそこにあることを発見するところから始まります(p79)

・まずは問題を発見することが大事になる。問題を見つけられない人は、当然ですが問題のオリジナルな解決法も考えられません。
 大人から「好きなことを見つけろ」「やりたいことを探せ」と言われると、「自分は何が好きなんだろう」と自分の内側に目を
 向ける人が多いでしょう。そこからいわゆる「自分探しの旅」のようなものが始まるわけですが、これは袋小路に行き当たって
 しまうことが少なくありません。
 しかし「自分が解決したいと思う小さな問題を探せ」と言われたら、どうでしょう。意識は外の世界に向かうはずです。
 そうやって探したときに、なぜか自分には気になって仕方ない問題があれば、それが「好きなこと」「やりたいこと」では
 ないでしょうか(p110)

・常に自分の仕事と関連させたらどんなことができるのかという観点で聞けば、では具体的にどうしようとか、もう少し突っ込んだ
 話が聞きたいといった質問が出てくるからです(p128)

・私が思うに思考体力のある人間は常にマジです。そういった人は自分の人生の問いについて24時間、365日
 考え続けています(p130)

・ワーク・ライフ・バランスが問題になるのは「好きなこと」「やりたいこと」を仕事にしていないからです。解決したい問題がある
 人間は、できることなら1日24時間、1年365日をそれに費やしたい、だから私は、時間を切り売りしてお金を稼ぐのではなく
 自由な時間をより多く得られる仕事を選んでいるわけです。ワーク・ライフ・バランスなんて考えたこともないし、その概念自体が
 私には必要ありません。私は自分の人生を「ワーク・アズ・ライフ」だと思って捉えています(p149)

・ワークとライフを区別せず、自分のやりたいことに時間を使う生き方には、「消費」がほとんどありません。ずべては自分の能力を
 高め、問題を解決するための「投資」なのです。「ワーク・アズ・ライフ」の醍醐味はここにあります(p151)

・重要なのは「言語化する能力」「論理力」「思考体力」「世界70億人を相手にすること」「経済感覚」「世界は人間が回している 
 という意識」そして「専門性」です。これらの武器を身につければ「自分」という個人に価値が生まれるので、どこでも活躍の場を
 見つけることができます(p161)

・才能という言葉だけでは表しきれない猛烈な執念のようなものが「変態」からはただよってくるのです(p165)

・「素人のように考え、玄人として実行する」という著書がありますが、まさにそのタイトルどおり、既成概念を打破するには
 「素人」と「玄人」の両面が求められると言えるでしょう(p182)

・やりたいから、やる。困難は問わない きわめてシンプルな話ですが、本書で述べてきたとおり、そういう「モチベーション」で
 動くことこそが、システム的であることと、人間的であることとの違いにほかなりません。・・・中略・・・システムに「使われる」
...

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2020年11月3日

読書状況 読み終わった [2020年11月3日]

『<自分らしさ>て何だろう?』(著:榎本博明)


付箋部分を抜粋します


・自分っていうのは、最も身近な存在であるはずなのに、その姿を捕まえようとすると、手の中をスルリとすり抜けていく(p8)

・僕たちは社会的比較によって自分の特徴を知ることができるのだ。人と比べてもしようがない、人との比較なんかにこだわる
 必要はない、自分らしくあればいい、などと言われることがある。でも、自分が劣ることがあっても落ち込まないようにすることが
 大事なのであって、人と比べること自体が悪いわけではない(p30)

・僕は、自己分析テストや職業適性テストを作ってきた側の人間だからよくわかるのだが、その類のテストをいくら受けても
 自己分析が深まることはない。それは、ダイエットしようとして何度も体重計に乗るようなものだ。大事なのは、測定する
 ことではなく行動することだ。行動することで測定値は変わってくる(p41)

・何でもそうだが、やってみて初めてわかることがある。逆に言えば、いろいろやってみないことには、自分というのはわからない
 ことだらけなのだ(p42)

・鏡としての他者をもつこと
 社会学者クーリーは、自己というのは社会的なかかわりによって支えられており、それは他者の目に映ったものだから
 「鏡映自己」と呼ぶことができるという。・・・中略・・・他者の反応によって、自分の人柄や能力がどのように評価
 されているかがわかり、自分の態度や発言が適切だったかどうかを知ることができる(p47)

・周囲からどんな視線を投げかけられているか。それによって僕たちの行動は大いに縛られていることがわかる(p57)

・自分の中に息づいているだれかのために頑張るのだ。もちろん自分のためでもあるのだが、自分だけのためではない(p69)

・日本文化のもとで自己形成をした僕たちの自分というのは、個としてあるのではなく、人とのつながりの中にある。
 かかわる相手との間にある(p75)

・状況に応じて新たな価値観や仕事に柔軟に自分を適応させていく。しかも、いい加減とか中途半端というのではなく、それぞれの
 時点では自分が傾倒する役割に没頭し、全力で立ち向かう。ただし、そこに自己のアイデンティティを限定せずに、別の可能性にも
 自己を開いておく。気になることには目を向ける気持ちの余裕をもつ(p104)

・今の時代に求められるのは、個人をひとつの道に封じ込めるような固いアイデンティティではなく、さまざまな可能性に開かれており、
 試行錯誤や方向転換を続けても壊れないような、いわば柔らかいアイデンティティをもつことなのではないだろうか(p108)

・人生の転機ということがよく言われるが、それは自己物語が破綻し、機能不全に陥ることを指している(p137)

・青年期や中年期が危機となりやすいのも、それまでの生き方を再点検し、ときに大きくな方向転換をしていく必要に迫られる、
 つまり自己物語の大幅な改訂が求められるからだ。そのような意味で、人生の危機とは、現実の出来事そのものの危機というよりも
 そうした出来事を意味づける自己物語の危機ということができる(p140)

・人が悩むとときだれかに話したくなる、つまり聞き手を必要とするのも、自分の抱える経験を再評価したいから、それによって
 行き詰っている自己物語の書き換えをしたいからといえる(p150)

・クーリーが自己というのは人の目に映ったものという意味で鏡映自己だと言ったように、自分らしさに気づくためには鏡となるような
 他者が必要なのだ(p154)

・新たな自分を見てみたいと思うなら、習慣化したかかわりの世界から思い切...

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2020年11月3日

読書状況 読み終わった [2020年11月3日]

『10年後、君に仕事はあるのか?』(著:藤原和博)

付箋部分を抜粋します


・現実の社会では、この選択肢のことを「仮説」と呼びますが、実際には「イ、ロ、ハ、ニ」のすべてを自分で設定する
 必要が出てきます。誰かが必ず与えてくれるわけじゃない(p65)

・正解な会社なんて、あるわけないじゃあないですか(p66)

・この研究では「メロスは走っていなかった」と結論づけているのですが、実社会が必要としているのは、このような常識
 前例、決まりごと、風評、神話に疑問を持って、根底からそれを疑い、新たな仮説を提示できる人材です(p69)

・たとえば、「公民」の授業でいくら政治・経済・社会の知識をインプットしても、自動的に生徒のなかから「意見」が
 アウトプットされたりはしません。知識を貯め込んでいけば、いつかコップから水があふれるように、意見というものが
 あふれ出てくるだろうと勘違いされている先生もいるようですが、それは違います。意見が言えるようになるには、何度も 
 何度も繰り返し、意見を聞かれる練習が必要なんです(p84)

・「大きいことはいいことだ」「安いことはいいことだ」と、正解が多かった成長社会とは異なり、正解がなくなっていく
 成熟社会では情報編集力の重要性が増すからです(p88)

・人は動機づけられないと動きませんが、うまい動機づけができている組織は、人事が戦略的だと言えます(p119)

・先生たちの「学のが好き!」というオーラが、波動のように子どもたちに共振していく。教育とは、伝染・感染なんだと
 思うのです(p154)

・人柄を高め、クレジットを蓄積しようとするとき、何が基本になるか。それは、①挨拶ができること、②約束を守ること
 そして、③人の話が聴けること、でしょう(p163)

・信任の高い人物には応援団がつくし、資金的な援助も得られるでしょう。何より、ネットワークが川となって、流れる水の
 ごとくにエネルギーが集まってくるからです(p164)

・「稼ぐ」というのは何も巨万の富を得るとか、えげつなく儲けるという意味ではありません。「稼げる大人」というのは
 経済的に自立していて、きちっと税金を納め、社会に貢献している社会人という意味です(p194)

・50代までは面積の大きさが大事でしたが、60代からは体積を大きくしましょうということ。上下の高さは「哲学性と美意識」
 を表現するのかもしれません(p223)

・収縮する成熟社会のトレンドは、今後10年、15年変わらないでしょうから、企業同様に、個人にもリストラが必要なのです。
 その際の合言葉は「捨てる、止める、避ける、断る、逃げる、減らす」です(p230)

・なんのためにお金は必要なのか?それは「自由に生きるため」だ。これを「経済的独立(ファイナンシャル・インディペンデンス)」
 という(p298)

・ひとはみんなから「スゴイね」「カッコイイね」と憧れられたり、「君のおかげで助かったよ」と感謝されることで大きな幸福を
 感じる。これは数百万年の人類の進化のなかでつくられた「仕様」なので、たかだか一万年程度の歴史しかない「お金」とは
 影響力がぜんぜんちがう。ひとがほんとうに望んでいるのはお金ではなくて、他者からの名声や高い評価=承認なのだ(p300)

2020年11月3日

読書状況 読み終わった [2020年11月3日]

『思考中毒になる!』(著:齋藤孝)


付箋部分を抜粋します


・面白いのは、一度進化をすると、その基準が当たり前になるということです(p23)

・「今、何のためにこれをやっているのか」という目的を意識している人、つまり考えている人は何をやっても成果を出すことが
 できます。「何のために」を常に自問自答することこそが大事なのです(p51)

・要するに、考えている人は、インプットをする物事を「自分ごと」として認識しています。「自分ならどうするか」を考えて
 いるから、インプットをアウトプットに活用できるというわけです(p89)

・例えば、セミナーや勉強会に参加したとき。「勉強になりました」「参考にしたいと思うことがたくさんありました」くらいしか
 感想が出てこないというのは、思考力が不足している証拠です(p144)

2020年10月24日

読書状況 読み終わった [2020年10月24日]

『期待値を超える』(著:松浦弥太郎)


付箋部分を抜粋します


・人の期待値を超えること。とにかく、人に尽くし、相手が喜び、得をして、そのおかげで自分も最後に利益を得ることが
 商売の基本です。だからこそ信用が得られ、商売を続けていくことができます(p7)

・今、自分が直面している悩みを解決してくれること、今の自分の不安感を取りのぞいてくれること、嫌な気持ちを忘れさせて
 くれるもの、困った気持ちを助けてくれるものに、お金と時間を使うはずだ(p23)

・相手が何をすれば喜ぶのかという視点がなければ、ビジネスは成立しないので、相手が今、何に困っているのか、どういう企画
 なら相手にどんなメリットがあるのかを考える必要があります。さらに言えば、深く理解した上で、相手の未来をどこまで
 語れるか(p29)

・商品の売り上げがその商品を喜んでいる人の数に比例するのと同じで、収入は、感動する人の数に比例します。世の中の商いは
 すべてその原理で動いているので、自分の収入を増やしたければ、喜ぶ人、感動する人を増やすことを考えるといいのです(p36)

・発言せず、自分を知ってもらう努力をしていない人は、どんなキャラクターかがわかりませんから、そういうときに思い出して
 もらえません。だから候補にもならない人、呼ばれない人になってしまいます。それはとても残念なこと。いつだって発言すれば
 その時点でチャンスを握るのです(p68)

・練習をするのは保険のようなもので、不安を取りのぞくためです。失敗は命取りになりませんが、不安は命取りになります(p79)

・何かを売り込む時、仕事の話をするときに、意識したい三つの感情があります。
「共感」「信頼」「納得」です。僕はいつもこの三つの感情が相手の心に芽生えるよう意識しながら話をしています(p90)

・相手に損をさせないで、厚遇することが、自分の仕事のクオリティコントロールにつながるということでした(p116)

・交渉するときは、自分の立場を主張するだけではうまくゆきません。むしろ相手の立場をどれくらい理解できるかが
 大切です(p122)

・人と会うときは、相手の時間をもらうのだと常に意識してください。その時間が有意義になるよう準備をし、面会中も
 誠実に対応しましょう。何かがあっても相手に「時間はムダではなかった」と思ってもらえるようなコミュニケーションを
 常に考えておくことが必要です(p145)

・商売を継続するために何が必要でしょうか。設備より技術より大切なのは信用です(p154)

・だから常に確認が必要になります。その武器は、本当に役に立つのか。武器はアップデートしなくてはいけないのです(p157)

・そして失敗は、とてもいいネタです。信頼する経営者たちはよく言っています。人生にどんな深刻なトラブルが起きたとしても
 すべてネタにして商売をするよ、と。不謹慎と思われるかもしれませんが、彼らは病気になっても破産してもすべてネタにして
 商売をするだろうと言うのです。失敗しても怒られても、それをネタにして話をすれば、楽しんでくれる人はきっといます(p172)

2020年10月24日

読書状況 読み終わった [2020年10月24日]

『おとなのまんなか』(著:松浦弥太郎)

付箋部分を抜粋します


・僕は自分のことを、一つの商品だととらえることがよくあります。五十歳になる松浦弥太郎という商品が
 世の中にどのように必要とされているか。世の中に対して何ができるか。どんな貢献ができるのか(p18)

・自分のアウトプットは、自分の世界観にあっているものか?誰でもときどき、自問してもいいのでは
 ないでしょうか(p24)

・時間とお金というのはとても似ていて、人は何に時間とお金を使うのかを考えると「自分を助けてくれるものに使う」
 という 答えが浮かんできます。だから、僕がコミュニケーションをするなら、人の感情を助けるものにしたい、
 そう感じているのです(p28)

・これからの可能性を引き出し、伸ばしてくれるのは、いつだって新しくて知らない人たち(p45)

・「自分は今、何に時間とお金を使っているだろうか?」と考えることは、おとなにとって欠かせないことだと
 思うのです(p53)

・接客でも金融業でも看護師さんでも「相手が期待している以上の仕事をする」というのが、お金をたくさん
 稼ぐ基本なのです(p96)

・お金の使い方についても、僕は基本を守っています。
 それは、お金を友だちと見なし、お金が喜ぶような使い方をするということ。
 「えっ、僕をそんなことのために使うの?」と、お金さんという友だちががっかりしたるすることには、お金を使わない(p101)

・「勝ちたいときに勝つために、普段はたびたび負けておく」(p113)

・「ゼロリセットして何かを始める、何かを変える」というのは、実はとても簡単です。
 しかし、一度始めたら愛情を持って、ずっと変えずに続けていくのは、とても難しいことです。
 さらにもっともっと難しいのは、続けながら新しくすること。つまり、一度始めたら愛情を持って、根っこにある理念はずっと
 変えない。それでいて社会の変化や人の求めに応じて表現を変え、新しくみずみずしい花を咲かせるということです(p174)

2020年10月24日

読書状況 読み終わった [2020年10月24日]

『成熟脳』(著:黒川伊保子)


付箋部分を抜粋します


・無駄なものを捨てていくのが、脳の最大のテーマであることも(p7)

・たぶん、人工知能と共棲する時代に、人がすることは、案じたり察したり発見したりすることに
 集約されるのじゃないかしら。だとしたら、人間の価値が変わってくるに違いない。少なくとも、偏差値信仰は
 消えてなくなる。人口知能、万歳、である(p37)

・それほど、人が心を込める、という動作にはパワーがあるのである。私たちの脳は、潜在意識下で百万分の一秒を感知し、
 フォトン一つにも反応する。想像を絶する精度で、周囲を認知しているのである。おそらく、目の前の人の鼓動や
 血液の脈動、呼吸のリズムなどを感知している(p82)

・生きることの意味は、年を重ねれば、ことばではなく直感で、腹に落ちてくるものだったのだ(p90)

・端的に言うと、ヒトは三歳で人になり、十四歳でおとなになるってことだ(p106)

・脳の出力性能がピークに達するのは五十六歳。健康でさえあれば、ここから八十四歳までが、「ヒトの脳が最も使える時期」
 に当たる(p113)

・四十九歳。ヒトは、生殖のために生きてきた人生を、別の人生に切り替えるのである(p124)

・つまり、失敗の数だけ、人は、失敗しにくく、判断に迷わなくなる。失敗が心に痛いほど、取り返しがつかないほど
 脳への学習効果は大きい。失敗は、脳をよくするために、人生で最も有効な入力なのである(p128)

・ただし、失敗を他人のせいにする人は、その失敗を脳に反映することができない。せっかく痛い思いをしたのに、脳が
 失敗だと認知しないからだ。失敗は、他人のせいにしてはいけない。もったいなさすぎる(p129)

・長く生きること。たくさん泣くこと、転んで傷ついて立ち上がること。それだけが、脳を熟成させる。つまり
 人生そのものである(p144)

・五十六歳まで生きて、人生の達人にならない人はいない。中には、あまり周りに威張れない達人、たとえば卑屈の達人や
 何もしないことの達人もいるけれど、脳は、世間でいう「いい人、気高い人」のありようなんて知ったことじゃないからね。
 繰り返してきたことの、達人域に入るだけだ(p145)

・九十代現役の大学の先輩は、こうおっしゃった。「八十くらいまでは、この世をカーテンの向こうにみているようなもの。
 八十半ばを過ぎると、カーテンが開くのよ。お楽しみに」(p156)

・ヒトは、脳のゴールを知っていて、そのゴールに合わせて、自分の脳や体を、静かに折りたたんでいくように思える(p158)

・夫婦とは、面白い縁である。
 大切なのに、鬱陶しい。五十五年も一緒にいて、大事なことを伝えそびれる(p209)

2020年10月24日

読書状況 読み終わった [2020年10月24日]

『幸運学』(著:杉浦正和)


付箋部分を抜粋します


・運が良いかどうかは、どう捉えるか(認知)次第
 運を良くするかはどうかは、どう対応するか(行動)次第(p57)

・幸運は、準備された心(プリペアド・マインド)だけに訪れる(p84)

・準備はオポチュニティーづくりにほかならず、また準備をしておくからこそチャンスの神様の前髪を掴むことが
 できるということです(p85)

・未来を意識しながらアンテナを張っている人とそうでない人では「今」の一つひとつに行動が変わってきます(p100)

・縁について考える際にもう一つ考えるべきことは、その「質」も大切だということです(p119)

・「良い運は、良い動線から」(p122)

・オープン・マインドな人は、他者や経験や選択肢やものの見方について心が開放されています。つまり「自分を開けている」
 と言い換えることができます(p127)

・見返りを何も期待せずに他人を手伝いや支援をしている人は、運が良くなっていきます(p130)

・「笑う門には福来る」です。運が良い人の笑顔は、相手に対する感謝と、運に対する感謝に由来するのです(p140)

・人は「納得する」のはとても好きです。腑に落ちる感じがある種の快感になるからですが、もう一つの根本的な理由は
 納得するかどうかを自分自身で決めることができるからです。つまり自分がコントローラーのレバーを握って
 いられるからです(p162)

・直感に従うとは「自分の人生は自分で決める」こと。人間は、ほかならぬ自分の直感に従って決めたことについては 
 責任を持ってやり切ることができます(p212)

・「ミスチョイス」(選択ミス)は「ミスフォーチュン」(不幸)の始まり(p218)

・ものごとが起きるのは、百%かゼロ%ではありません。確率の概念が示すのは、百%とゼロ%の「間」で起きると
 いうことです(p228)

・自分の認知の状態を認知しているということ、つまり「認知の認知」をメタ認知といいます(p230)

・Easy 楽にすること。苦手なことをしないこと
 Effortless 楽々とすること。苦役を無駄にしないこと
 Enjoyable 楽しんでできること。苦しんでしないこと(p324)

・「失うものはたいしてない」ことを理解すること
 「失うものがないのに、やっていないのは、もったいない」ことに気づくこと
 「とりあえず、小さなトライアルからやってみる」こと
 「めげずにやり続けてみる」こと(p339)

・明石家さんま個人は、結構な年齢にもかかわらず「もっともっと」街道を驀進中です。「生きてるだけで丸儲け」は
 「だからもうしない」つ続くのではなく、「だからもっと」に続くのかも知れません(p343)

・運を良くするためには、開運の財布を買うより勉強したほうが早い それが私の結論です(p362)

2020年9月13日

読書状況 読み終わった [2020年9月13日]

『いのちは のちの いのちへ』(著:稲葉俊郎)


付箋部分を抜粋します


・ウイルスや病を敵とみなして闘うのではなく、ウイルスや病ともいかに共存して生きていくのか、そして共存、共生して
 いくための場や共同体、社会とはどのようなものかを一緒に考えたいのだ(p5)

・そこで立ち止まって、まず考えてみてほしいのだ。困った時、反射的に病院に行く行為はあたりまえのことなのだろうかと。
 ・・・中略・・・まずはじめに耳を傾けるべきは自分の体や心の声、そのものではないだろうか(p22)

・人間の体は実に多くの部分から全体性が作り上げられていて、まさにこの一瞬一瞬にも複雑かつ精妙かつ絶妙に、全体の
 バランスが維持され続けている(p33)

・もし不機嫌にしか対応できない医療者がいた場合、問題を個人に求めるよりも、その人の悪い部分を引き出すような余裕のない
 環境こそが改善すべき問題点なのではないだろうか(p34)

・部分だけで人を診てしまうと、人生という全体像を見失ってしまう。「部分」は必ず「全体」の流れと分かちがたい
 ものなのだから(p37)

・なぜ今、自分は心地よい感じたのだろうか。なぜ今、自分は心地悪いと感じたのだろうか。頭は満足していたのに、自分の体は
 拒否反応を示したのはなぜなのだろうか。こうして自分の中にわき起こる純粋な感覚を、頭の理屈で簡単に合理化してあたりまえの
 ものとしてしまわず、新しい発見をするように自分の心を動かし、新たな意味づけを試みてみよう(p42)

・何かしらの不調が起きた時「病気があるか、ないか」だけに目を向けるのでは不十分だ(p43)

・怒りや悲しみというマイナスの感情からも、私たちは多くを学ぶことができる。怒りの感情は何を守ろうとし、何を回避しようとして
 生まれてきたのだろか(p50)

・喜怒哀楽、人間にはいろいろな感情がある。成長していくためには自分のものとして統合していかねばならない(p51)

・ずれや違和感というアラームに気づくためには、感覚としてのセンサーが自分の外側だけではなく自分の内側へも開いていることが
 前提になる(p71)

・楽器のチューニングをしないと、楽器本来の音色が鳴らないように、私たちも自分自身の調律を行わないと、本来の力を
 発揮することができない(p72)

・相手の話を退屈だと思いながら心を止めて聞いてると、そのことは相手にも伝わる。頭と違って、心や体は無意識の水路を介して
 コミュニケーションしているからだ(p120)

・ただ、人を元気にする、街を元気にする、生きているだけで充分だと元気づける、というような仕事を動詞として見直してみれば
 職業名などのジャンル分けはそれほど重要ではないことがわかる。むしろ、足かせにもなり得るものだ(p124)

・誰かが見ているから、誰かが見ていないから、というように評価の軸を外側に置くのではなくて、自分の内部に価値基準や
 判断基準が生まれてくることが「質」の問題にも通じている(p126)

・「個」と「場」がいい緊張関係を築けるように、お互いの距離を更新し続けること。愛の本質は距離なのだ。嫌いになったら
 好きになれる距離まで離れればいい。距離を取り過ぎたと思ったら、好きになれる距離までまた近づいてみて、居心地のいい
 距離を測ればいい(p185)

・ただ、大事なことは「つながっている」事実よりも、「つながり方」であり、自分と他者がどういう通路で繋がるのか、
 ということなのではないだろうか。そして、「つながり」には常に距離感こそが大事なのだということも忘れてはならない(p241)

2020年9月13日

読書状況 読み終わった [2020年9月13日]

『仕事本』


付箋部分を抜粋します


・小さな経済を親愛なる人たちで回していけることに、ささやかな希望と幸せを感じる(p23)

・きっと「コロナ後」は働き方や人生観が変わる人がたくさんいるんじゃないかな(p24)

・「地味なことは打たれ強い」(p25)

・政治への怒り、誰かを心配すること、見知らぬ人に不要な攻撃心を持たずにいること、日々をたのしくすごすこと
 すべてをきちんと分別しながらどれも大切にできるように生きたいけど、ちょっと放っておくとすぐに混ざって
 ぐちゃぐちゃになってしまう(p31)

・テレビをつけても、バラエティ番組はどれも再放送ばかりだ。そのうえ、自分の今日も昨日の再放送だなんて
 悲し過ぎる(p63)

・自宅で難なく仕事できた人、通勤時間をズラして効率が上がった人、いままでの習慣にならってきただけの 
 思考停止かしこまりお仕事ルールが幸か不幸か一旦くずされたわけだから、より良いやり方だけが今後も柔軟に
 採用されていくといいよね。せっかくだし(p74)

・やはり生の声が聞きたい。人と会うは大事なことだったんだ、と気づく(p76)

・しかし本当のプロならば、1日中練習していられるこの期間にこそ、誰よりも努力し、より高みを目指して自分の技に
 磨きをかけるものだ(p158)

・こうして一人で海を歩くことを愛してきたはずだし、今日も楽しんではいるのだが、どこか以前とは違う寂寥感がある。
 その正体が何なのか、今はまだ判然としない(p194)

・あたりまえと思っていることのほとんどが、誰かのおかげで成り立っていることをふだんからもっと意識しなくてはと
 反省する(p228)

・なんだかそう簡単に「来年は」なんて言葉を口にできなくなる。来年のことよりも、今この瞬間をどれだけ真剣に、大切に
 楽しく過ごすか。そのほうが彼らには重要だし、きっとそれは自分の余命を知らないだけで、僕だって同じことなのだと思う(p240)

・身内は必至で守るのに、一歩離れた他者の生活や生命や財産に対しては、どこか冷酷になる。社会を守ることが自分を守ることに
 なるという感覚の欠如。空気は守るのに人は守らない(p243)

・小さなネタを、小さく売って、目に見える範囲でお金を回していきたい。で、そんなスモール循環世界を、自分の周りに百個ほど
 構築して、したたかに生き抜いてみたい(p251)

・ひとは、ありがとうの数だけかしこくなり、ごめんなさいの数だけうつくしくなり、さようならの数だけ愛を知る(p268)

・大事なのは体力。何せよ体力なくして闘えない(p291)

・星は巡る。冬は、日食はいつか終わる。空の星に想いを巡らせることができるぼくたち占星術家は幸いなのだ(p442)

2020年9月13日

読書状況 読み終わった [2020年9月13日]

『13歳からのアート思考』(著:末永幸歩)


付箋部分を抜粋します


・「自分なりのものの見方・考え方」まどとはほど遠いところで、物事の表面だけを撫でてわかった気になり
 大事なことを素通りしてしまっている(p5)

・すべての子どもはアーティストである。問題なのは、どうすれば大人になったときにもアーティストのままで
 いられるかだ(p11)

・話題の企画展で絵画を鑑賞した気分になり、高評価の店でおいしい料理を味わった気分になり、ネットニュースや
 SNSの投稿で世界を知った気分になり、LINEで人と会話した気分になり、仕事や日常でも何かを選択・決断した
 気分になっている。しかし、そこに「自分なりの視点」は本当にあるのでしょうか?(p12)

・「アーティスト」は、目に見える作品を生み出す過程で、次の3つのことをしています。
 ①「自分だけのものの味方」で世界を見つめ、
 ②「自分なりの答え」を生み出し、
 ③それによって「新たな問い」を生み出す(p13)

・アート思考とは「自分の内側にある興味をもとに自分のものの見方で世界をとらえ、自分なりの探究をし続けること」だと
 いえるでしょう(p399

・「リアリティーは君がどのように物を見るかの中にある」(p122)

・リアルさには「見かけのリアルさ」と「もっと踏み込んだリアルさ」があると思う。つらい出来事を経験したけれど、
 なにごともなかったかのように笑顔を見せている人がいたとして、その人のリアルさって、どちらなのだろう?
 見かけのリアルさは、視覚的なものが多い。踏み込んだリアルさは、心で感じ取るようなことだと思う(p137)

・表現することに、方法がなんであるかは関係ない。アートとは新たな価値観・気づき・発見を生み出すことだ(p294)

・「自分の愛すること」を軸にしていれば、目の前の荒波に飲み込まれず、何回でも立ち直り「表現の花」を咲かせることが
 できるはずです(p305)

・たとえいまの状態が周りの人から褒められるようなものでなくても、一向に成果が出なくても、目標さえも見つからなくても
 ちゃんと「自分の興味」の向き合っていれば、必ず「点」と「点」はつながります(p312)

・むしろ、これからの時代の子どもたちに必要なのは、すでに存在する職業のなかから「正解」を選ぶ力ではなく、むしろ
 自分のビジョンや夢をもとに「職業そのものをつくっていく力」のほうだろう(p334)

2020年9月13日

読書状況 読み終わった [2020年9月13日]

『フルライフ 今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略』(著:石川善樹)


付箋部分を抜粋します


・本人のなかで学びや変化がある1週間だったら、その人にとっては順調だと思える。その一方、たとえ成果が出たいたとしても
 日々がルーティーンの繰り返しのように思えたら、とても順調とは感じられない。つまり、学びや変化があるから
 人はがんばれるのです(p37)

・社会的時差ボケをなくすために、土曜の朝も平日と同じくらいの時間に起きることです(p69)

・土日が少々ダラダラしたものであっても、平日のがんばりに目をそらされて、ダラダラに気が付きにくいのです(p70)

・金曜の夜に1週間の「To Feelの振り返り」を行うのもよいでしょう。この1週間で自分はどんなことを感じたかを
 振り返ることで、自分の過ごした1週間の「評価」を高める。反省点を見つけて改善するだとか、来週の予定を立てようと
 する必要はありません。振り返るだけでいい(p73)

・普通の人もすごい人も、1年後のプランは大して変わらない。でもすごい人は2年後、3年後のプランニングがうまい(p77)

・1年目:準備する(種を蒔く)
 2年目:始める(芽が出る)
 3年目:広げる(花が咲く)(p78)

・「出す」「絞る」「決める」という機能を一般的な思考法当てはめると「直感(DMN)」「大局観(SN)」「論理(CEN)」
 になります(p107)

・いつまでもグズグズと「練習」するわけにもいきません。自分の人生は自分が決めない限り、いつまで経っても「本番」が
 始まりません(p132)

・人間の成長とは自己中心性から離れること(p169)

2020年9月13日

読書状況 読み終わった [2020年9月13日]

『TODAY IS A NEW DAY!』(著:エリカ)


付箋部分を抜粋します

・1/2 決断の瞬間に、運命は形づくられる

・1/18 転んだら自力で立ち上がろう。転んだことよりも 自ら立ち上がったことにフォーカスしよう。
    どちらに注目するかで 転んだことがマイナスにも プラスにもなるから。

・1/28 人生に失敗した人の多くは 諦めた時に 自分がどれほど成功に近づいていたか 気づかなかった人たちだ。

・2/12 準備しておこう。チャンスはいつか訪れるものだ。

・2/16 壁に出合う度に 「これは単に試されているのだ」 と捉えよう。 絶対に乗り越えられる。自分を信じて。

・2/18 人生は恐れなければ とても素晴らしいものなんだよ。人生に必要なもの それは勇気と想像力・・・
    そして少しのお金だ。

・2/28 誰もが 今この瞬間が 未来に影響を及ぼす 一瞬であることを知っている

・3/8 人生とは 自分を見つけることではない。人生とは 自分を創造することである。

・3/20 しがみつくことで 強くなれると考える者もいる。しかし、時には手放すことで 強くなれるのだ。

・5/6 困難の中に チャンスがある。

・5/21 行く手をふさがれたら 回り道で行けばいい。

・5/25 チャンスは たいてい苦労という 仮面をつけてやってくるので 多くの人はそのチャンスに 気づかない。

・5/28 年を重ねて気づいた。年を重ねても何も失っていない。昔よりも、心や行動が大らかで自由になれた。
    年を重ねるって、枯れたりすり減ることではなく、自分が解き放たれ、輝きを増すことだと思う。

・5/30 誰かの誘いを待たず 自分から誰かを誘おう。待たずに自分から動けば 楽しいことが増える。

・6/9 生まれながらに強い人なんて どこにもいない。強い人は自分が弱いことを知っている。
   自分の弱さを受け入れ、強くなる努力を人一倍続けている。
   鉄が強いのは、やわらかい時に 叩くからである。叩けば叩くほど、強くなる。人間だって同じ。

・6/10 今日始めなかったことは 明日終わることはない。

・6/16 選択とは、どちらか1つとは限らない。両方という選択もある。

・7/26 1つのドアが閉じると もう1つのドアが開く。しかし、私たちは閉じたドアを 長い間残念そうに眺めてしまうから
    開いたドアがなかなか目に入らない。

・8/20 あなたができる最も重要な投資は あなた自身への投資だ。

・9/14 若さの秘訣は好奇心。知りたい、やってみたいが たくさんあると心がウキウキする。

・9/24 一喜一憂せず淡々と。淡々と取り組んでいると ある日何かが薄っすらと見えてくる。

・10/7 人生を変えるチャンスは 自分が避けていることの中にある。

・10/19 人生で大切なのは振り返り。振り返ることで気づくことがある。

・10/24 怒っても何も解決しません。

・10/31 「できるわけない」プライドが言った。「危険すぎる」経験が言った。「やる意味ない」理性が言った。
    「トライしてみたら・・・?」心がささやいた。

・11/21 生きることの極意は、与えることだ。

・11/22 ひとりで生きていけるふたりが それでも一緒にいるのが夫婦だと思う。

・12/3 夢見ることができれば それは実現できる

・12/27 すべての出来事には意味がある。生きていくことは、その意味を理解すること。

・12/28 あなたの時間は有限だ。だから 他人の人生を生きることに費...

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2020年9月13日

読書状況 読み終わった [2020年9月13日]

『モモ』(著:ミヒャエル・エンデ/訳:大島かおり)


付箋部分を抜粋します

・「いちどに道路ぜんぶのことを考えてはいかん、わかるかな?つぎの一歩のことだけ、つぎの一呼吸のことだけ
 つぎのひと掃きのことだけを考えるんだ。いつもただつぎのことだけをな」(p53)

・仕事がたのしいとか、仕事への愛情をもって働いているかなどということは、問題ではなくなりました。
 むしろそんな考えは仕事のさまたげになります。だいじなことはただひとつ、できるだけ短時間に、できるだけ
 たくさんの仕事をすることです(p105)

・時間をケチケチすることで、ほんとうはぜんぜんべつのなにかをケチケチしているとうことには、だれひとり
 気がついていないようでした。じぶんたちの生活が日ごとにまずしくなり、日ごとに画一的になり、日ごとに
 冷たくなっていることを、だれひとりみとめようとはしませんでした(p106)

・「いいか、宇宙の運行には、あるとくべつな瞬間というものがときどきあるのだ」(p216)

・人間はひとりひとりがそれぞれ自分の時間をもっている。そしてこの時間は、ほんとうにじぶんのものであるあいだだけ
 生きた時間でいられるのだよ(p225)

・もし人間が死とはなにかを知ったら、こわいと思わなくなるだろうにね。そして死をおそれないようになれば、生きる時間を
 人間からぬすむようなことは、だれにもできなくなるはずだ(p237)

・こうして子どもたちは、ほかのあることをわすれてゆきました。ほかのあること、つまりそれは、楽しいと思うこと
 むちゅうになること、夢見ることです(p276)

2020年9月13日

読書状況 読み終わった [2020年9月13日]

『影響力 あなたがブランドになる日』(著:永松茂久)


付箋部分を抜粋します


・影響力=メリット×権威×実績×憧れ×好感度(p37)

・人は感情の生き物です。建前ではいろいろあったとしても、本音で言うと「好きか嫌いか」で動きます。
 影響力の最後の要素は「その人に好感が持てるかどうか」で決まります(p40)

・人が一番求めていることは、自分にとって利があるかどうかです。あなたは何を相手に渡すことができるのか?
 そこを真剣に追求していくことが何より大切なのです。まずはメリットが第一(p43)

・あなたがサービスを届けたい人、つまりお客さまは誰ですか?(p92)

・ペルソナ設定
 これはあなたの理想のお客様の年齢、名前、住んでいる場所、仕事、家族構成、趣味などを、具体的に書き込んでいく作業です。
 ・・・中略・・・次は「普通のお客様」そして最後は「お客さまにしたくない人」です(p97)

・お客さまが求めていて、やろうと思えば誰でもできるにもかかわらず、誰もやっていないもの(p107)

・「あなたが月(もしくは年間)にいくら売り上げたいのか?」という数字的なゴールを明確にすることなのです(p132)

・感動=利益(メリット)-期待値(p152)

・チャレンジには勇気がいります。しかし、実際にチャレンジしてみると「あれ?私はなんであんなことを怖がっていたんだろう?」と
 不思議に思うことはたくさんあるでしょう(p264)

・自分を大切にする、自分の気持ちを優先する、という考え方はいいことだと思います。しかし、それと同時に、自分以外の誰かを
 喜ばす、幸せにすると決めたとき、人は初めて強くなります。自分一人のためだとできないことが、誰かを幸せにすると決めることで
 人はとてつもない力を発揮します(p269)

2020年8月23日

読書状況 読み終わった [2020年8月23日]

『人の心を動かす話し方』(著:和田裕美)


付箋部分を抜粋します


・あなたが「人の心を動かしたい」と思うのなら、まず「この人が求めているものは何なのか?」を知る必要があるのです(p6)

・言葉や動作を意識することで、そこに生まれる感情をつくり出すことができる(p58)

・自分の言葉を相手の心に届けるには、少なくとも相手から嫌われていないことが必要です(p71)

・人の心を動かすには、相手に「自分はこの人から好かれている」と実感してもらうことが大事なのです(p73)

・実は、人は同時に2つのことはできない生き物です。
 マルチタスクをしているつもりでも、実はただ高速で切り替えているだけで、その切り替えの合間に0.5秒くらいの
 死角が生まれているのです。これを認知心理学で「注意の瞬き」といいます(p93)

・「ネガティブなことを解消したい」という願望のほうがより顕在化しやすい(p162)

・相手が自分と違う意見を言ったとしても、最初から「それは違うよ」と全面否定せずに肯定することで、同意に導くことが
 できます(p175)

・「お天道様が見ている」と昔の人はよく言いましたが、人がいないところで見ているのは自分です。
 そして自分にウソはつけない(p187)

・人の心を動かすとは、その言葉が次の何らかの行動につながるという意味です(p214)

・「どうやったら相手が心地よくなるかな?」
 「どうやったら勇気が持てるかな?」
 「どうやったら会話を楽しんでもらえるかな?」
 ・・・中略・・・私は結局のところ、ノウハウよりもここがいちばん大事な気がしています(p223)

・一度お会いしたときに商談が成立しなかったとしても「もう一度会いたい人だな」と思ってもらえることがとても
 重要だったのです(p227)

・求めた結果にならなくても「相手の方が時間をつくってくださった事実」に目を向けます(p228)

・ワクワクとビクビクを語ることで、人の心は動かせるのですが、私はできる限りワクワクを話題にしたいと思っています。
 ワクワクは人にとって「希望」だからです(p232)

・幸せに生きる秘訣は「今をワクワクすること」なのです(p235)

・同じお金を出して学んでもらうなら、価値を感じてもらったほうが「なんて得なんだろう」と思ってもらえます(p238)

・正しい言葉を使っても、伝わっていなければ心が動くはずはありません(p243)

・「言葉を使って伝える努力を絶え間なく続ける」(p247)

・ハッピーエンドで終わることが「もう一度会いたい」につながるのです(p249)

2020年8月23日

読書状況 読み終わった [2020年8月23日]
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