まともな文章をかけるようになるべく、本や映画のレビューを始めようと思う。正直自分の文章は情けなくなるほど酷いため、これまで何度か挫折したが再挑戦。
ゲイにもいろいろある…この主人公はドラァグクイーン?とでもいえばいいのだろうか?とにかくはじめは痛々しかった。ケバいかんじなのに髭も体毛も濃い。こんなん弁護士が本気で相手にするわけがない、隣室の騒音薬中女の障害のある子供とかなんで構うの?児相にまかせとけば?としか思わなかった。傍観時の自分は、ドン引きするくらい冷たい人間だ。
しかしダウン症児のマルコが見せた嬉し涙に涙腺が崩壊した。交わされるたくさんの笑顔、愛情溢れるあたたかな眼差し、「幸せ」が確かにここにあると感じた。
なぜ自分はこの慈愛に満ちたルディを痛々しいと感じてしまったのだろう、なぜマルコがこんなにもかわいいやつだと気づけないのだろう。
たぶん自分は日常生活でも多くの大事なことに気づかないままで過ごしてしまっているのだろう。気づける人間になりたいと思う。傍観時無意識の自分こそが本質だとは信じたくないものだ。
ところで、いくらちょっと昔の話だからってアメリカでここまでゲイへの偏見や差別があるものだろうかと違和感を感じたが、あとから1979年の話だとわかって合点がいった。少し前に、映画「フィラデルフィア」をみたときにも同様の違和感を感じたが、自由の国アメリカといえど同性婚が合法化されたのもつい最近のことなのだ。
主人公演じたアラン・カミング、初見だと思うが気になって調べるとバイセクシュアルとのことで妙にほっとした。本当に、ただのストレートの俳優ではこんな演技できないよね、と思う。
事前にほとんど調べずhuluで鑑賞したが、この映画、数々の賞を受賞し社会現象にまでなったそうだ。こんないい映画をスルーしなくてよかった。
- 感想投稿日 : 2016年9月8日
- 読了日 : 2016年9月8日
- 本棚登録日 : 2016年9月8日
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