チャイルド44 上巻 (新潮文庫)

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本棚登録 : 2340
レビュー : 317
制作 : Tom Rob Smith  田口 俊樹 
harusuke99さん ミステリ   読み終わった 

いやー、殺人鬼なんかよりスターリン時代のソ連怖すぎる。
上巻はほぼまるごと当時のソ連の社会描写に費やされている。
「国家は正しい」(しかも科学的にそれは証明されている!)という理念が前提とされ、それを少しでも揺るがすものはたとえ現実であっても「間違っている」とされる。
だから捕まえた容疑者はすべて犯人(自白するまで拷問するから)だし、それを覆すような証言は存在しない(そんな証言をするのは犯人の仲間だから)。
主人公は国家保安省の高官として、そんな社会に多少の疑問を抱きながらも「「より大きな善」のために「犯罪者」を捕まえる日々を送っていた。
この主人公が送る日々の描写が素晴らしい。
ソ連時代の恐怖政治については多少知ってはいたけれど、こんなに生々しく描かれている物語は初めて。
下巻も楽しみ!

レビュー投稿日
2012年10月27日
読了日
2012年10月27日
本棚登録日
2012年10月27日
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