黒衣の伝説狩りシリーズ、蠍サイドの三作目、シリーズ通してでは四作目となる作品。シリーズでは初となる長編形式の形を取っています。
人間なら誰しもが一度は抱くだろう「日常」からの逃避願望、その心の隙間に付け入った「顔のない友達」たち。雪山での温泉宿を舞台に、彼らとの戦いが始まる。といった感じの話です。
蠍サイドの話では実質初とも言える(笑。イシュタムはちょっとねぇ)女性キャラがレギュラー登場、少しずつ明らかになっていくハガネの謎、「クロカマキリ」の世界との関係、モーリの立ち位置などなど、見どころたっぷりな話です。
余談ですが、アンタレスではまだ思い出せていたソーマが、この話では既にマルスとテラーの事をほぼ完全に忘れてしまっているらしい様子で、それに少しだけ悲しくなりました。ううむ仕方がないんだとは判っているけれども…。
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- 感想投稿日 : 2010年11月14日
- 読了日 : 2010年5月26日
- 本棚登録日 : 2010年5月26日
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