白熱ビール教室 (星海社新書)

  • 星海社 (2016年7月26日発売)
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感想 : 5

 サイゼリヤでビールを飲みながら読んだ本。
 良いビールはエンジェルリングができるという部分の時に、ちょうど生ビールが運ばれてきた。ぐびぐび飲みながらページを進め、読みつかれて、ふとサイゼリヤの安っぽいジョッキを見てみると、見事なエンジェルリングが出来ていた……。

【お酒を造るときの基本的な発酵原理は、「糖分をアルコールと二酸化炭素に分解する」です。従って、どうにかして糖分がたくさんつまった麦汁を用意し、発酵させなければなりません】【製麦工程では麦を麦芽にし、成分が良く溶け込むように粉砕します】【仕込工程ではそれをお湯に溶かし、でんぷんを糖に分解し、不純物を取り除き、発酵にとって理想の環境を整える】ビールの作り方は麦を麦芽にして、アミラーゼででんぷんを糖化し、そのあとに発酵させる(アルコールと二酸化炭素に分解する)という二段階になっている。麦に水を撒いて麦芽にして焙煎。麦のでんぷんを糖にして、ろ過。ホップを加えて煮沸。できた汁を冷却して、酵母を加える。糖がアルコールと二酸化炭素になり、そこからまたろ過をして品質を安定させて出来上がり。
 ビールと言えば、冷やせばいいとか考えていたがそうでもないこととか、グラスの汚れがないことが美味しさや泡にとってとても重要であること。グラスを冷やすのに一番いいのは冷凍庫や冷蔵庫に入れるのではなく、「氷水を入れてかき回す」というのは面白かった。今度からそうします。あと、やっぱり缶から直接よりは、グラスに注いだ方がいいのね。
 その国のビールとその国の料理はあわせたほうがいいとか、そのビールの適温はアルコール度数+2度くらいが良いという裏技とか、あとこの人の著書に必ず出てくる「客の事を考えている店は水を出す説」は今回もあった。できることなら飲んだ量の1.5倍の水を飲もうとある。
 ビールの美味しい注ぎ方として、最初は泡を九割くらいになるようにして、それから泡をこわさないように二度目を注いで、泡とビールの割合が4:6くらいになったらまた注ぎ、3:7にする三度注ぎが良いという。
 「その店のビールが美味しいかどうか、まずはグラスを見よう」というのは分かりやすくてありがたい。
 このシリーズは、客が、いい店かどうかを見抜くための、参考になるヒントがいっぱいあって便利。ただし、それを店内で言葉にしたりするのは野暮。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 星海社新書
感想投稿日 : 2017年1月14日
読了日 : 2017年1月14日
本棚登録日 : 2017年1月14日

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