驚異と怪異 想像界の生きものたち

  • 河出書房新社 (2019年9月4日発売)
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 図録で、かなり良いデキであると思う。比較神話学の話が最後の方に出てくるが、こういう横断的研究、総合的な発表と展示が成されることによって、これは〇〇独自であるとか、これはオリジナルであるとか、そういう粗雑な議論をなくし、違いを見極めるフィルターを高めてくれる本になっている。怪異について調べたり、書いたりする人間にとっては必携のアイテムだろう。ベトナムの水上人形劇の鳳凰や不死鳥も載っていて、本当に細やかで凄まじいコレクションと網羅っぷりである。大傑作だ。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 国の学び
感想投稿日 : 2024年1月4日
読了日 : 2024年1月4日
本棚登録日 : 2024年1月4日

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