初、井伏鱒二。山椒魚を読みたくて、読み始めたのだが、個人的に良かったのは、「休憩時間」と「『槌ツァ』と『九郎治ツァン』(以下略」。
前者は青春のキラキラ少し尖った感じを切り取っている。
後者は言語学の視点から見るとすごいおもしろい。人をどう呼ぶか。ママパパがいつの間にかお母さんお父さんや、ババアジジイになったりするのはよくあることだけど、暮らし向きの良さで呼び方が変わっていくのは最早見栄。まあ、ママパパって呼んでたのがお母さんお父さんになるっていうのも思春期の見栄かも知れないが。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
2017年
- 感想投稿日 : 2017年6月1日
- 読了日 : 2017年6月2日
- 本棚登録日 : 2017年5月30日
みんなの感想をみる