山椒魚・遙拝隊長 他7編 (岩波文庫 緑 77-1)

著者 :
  • 岩波書店 (1969年12月16日発売)
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初、井伏鱒二。山椒魚を読みたくて、読み始めたのだが、個人的に良かったのは、「休憩時間」と「『槌ツァ』と『九郎治ツァン』(以下略」。
前者は青春のキラキラ少し尖った感じを切り取っている。
後者は言語学の視点から見るとすごいおもしろい。人をどう呼ぶか。ママパパがいつの間にかお母さんお父さんや、ババアジジイになったりするのはよくあることだけど、暮らし向きの良さで呼び方が変わっていくのは最早見栄。まあ、ママパパって呼んでたのがお母さんお父さんになるっていうのも思春期の見栄かも知れないが。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 2017年
感想投稿日 : 2017年6月1日
読了日 : 2017年6月2日
本棚登録日 : 2017年5月30日

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