自然の美と描かれた絵画の美は同じではない。そこにはアプリオリが絡んでいるし、描き手の感じたモノ・コトというフィルターも通している。写実派であれなんであれ、<完全なる模写>は存在しえないと言っている様。
それは映像体験でも同じような事が言えそう。今どきの4K、8Kであっても、実際と映像を通したものだと感じ方はやっぱり変わってきそう。それは撮っている人のここを映したい、伝えたいという気持ちが絡んでくると思うから。
そう考えるとこの文章は心理学的な知覚を考えるのにおもしろい文章だなと思った。
そして最後の科学との対置。主観と完全に切り離された客観を持つ者こそが科学者であると。理想はそうだけれど……?
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
2020年
- 感想投稿日 : 2020年10月11日
- 読了日 : 2020年10月11日
- 本棚登録日 : 2020年10月11日
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